任意売却とリースバックの違いとは?併用は可能?
2025.06.20
住宅ローンの返済に悩む場合には「任意売却」と「リースバック」を検討する方も多いのではないでしょうか。仕組みや目的が大きく異なります。この記事では、任意売却とリースバックの違いについて、併用についてまとめて掲載しています。
任意売却とリースバックの違い

任意売却とリースバックにはどのような違いがあるのでしょうか。これらの仕組みや特徴を理解することで、自分にとって最適な方法が見えてきます。まずは任意売却とリースバック、それぞれのポイントを押さえて違いを確認してみましょう。
任意売却とは
任意売却は、住宅ローンの返済が困難になった際に、金融機関の同意を得て市場価格で売却する方法です。通常、ローン滞納が続くと競売にかけられますが、任意売却を選べば競売より高値で売れる可能性が高く、債務の圧縮や生活の立て直しに役立ちます。ただし、任意売却後は住み続けることは難しく、引越しが必要になるのが特徴です。
リースバックとは
リースバックは、自宅を一度売却したあと、賃貸借契約を結んでそのまま住み続けられる方法です。現金化ができるだけでなく、引越しの必要がないため、生活環境を変えたくない人に適しています。一方で、売却後は賃貸料の支払いが発生し、所有権はリースバック業者に移るため注意が必要です。
任意売却とリースバックの違い
任意売却とリースバックの違いは主に4つあります。まず、どちらも売却後に所有権は移りますが、リースバックは賃貸契約を結び住み続けられるのに対し、任意売却は引越しが必要です。次に、リースバックは資金調達しつつ生活環境を変えずに済むのが特徴ですが、任意売却は主にローン返済のための資金調達で、新しい住まいを探す必要があります。任意売却とリースバックの違いを以下の表にまとめました。
違い | リースバック | 任意売却 |
---|---|---|
所有権の移転 | 売却後に所有権が移るが、賃貸契約で住み続けられる | 売却後に所有権が移り、基本的に住み続けられない |
住み続ける権利 | 継続して住むことができる(賃貸借契約) | 売却後は引越しが必要 |
資金調達の目的 | 資金の現金化と住み続けることの両立 | ローン返済のための資金調達 |
生活の継続性 | 住環境が変わらない | 新しい住まいを探す必要がある |
任意売却とリースバックの大きな違いは「住み続けられるかどうか」という点です。リースバックは今の住まいに住み続けながら資金を得たい人向け、任意売却は返済に苦しむ人が債務整理や競売回避のために選ぶ方法と言えます。
どちらを選ぶべき?状況別のおすすめ
任意売却とリースバックどちらを選ぶべきでしょうか。状況によりおすすめの方法が異なります。
状況 | おすすめの方法 | 理由 |
---|---|---|
今の家に住み続けたい | リースバック | 引越しせずに資金調達が可能 |
ローン返済が厳しく引越し可能 | 任意売却 | 債務整理を優先し早期の返済が可能 |
返済負担軽減と生活の継続を両立 | 任意売却+リースバック併用 | 競売回避と住環境維持の両立が可能 |
今の家に住み続けたい場合にはリースバックがおすすめです。ローン返済が厳しくて引越しが可能なら任意売却が適しています。状況に応じて選ぶべき方法は異なりますので、希望や状況に応じて適切な選択をしていくのがおすすめです。
任意売却とリースバックの違いを理解した上で併用
任意売却とリースバックは別々の方法ですが、併用も可能です。たとえば、ローン返済に苦しむ方が任意売却で一度自宅を売り、その後リースバックとして賃貸契約を結び住み続けるケースです。これにより、競売を避けつつ、住環境を維持しながら資金を得ることができます。
ただし、併用する場合は以下のポイントに注意しましょう。
- 賃貸料の負担が新たに発生すること
- 契約条件の確認(更新条件、退去条件など)
- 売却価格と賃貸料のバランスを見極めること
任意売却とリースバックを併用することで、生活の安定を重視しつつ債務整理を進めたい方にとって有効な選択肢となり得ます。
違いや併用でお悩みならご相談を
任意売却やリースバックの違いや併用について理解しても、「結局自分の場合はどうすればいいの?」と悩む方も多いはずです。そんなときは、一人で悩まず専門家に相談することが大切です。
一般社団法人 お金と不動産・お悩み相談所では、弁護士や税理士などの専門家が相談に対応しています。そのため、家や不動産に関する複雑なお悩みでも安心してご相談いただけます。不動産に関するトラブルは、放っておくと大きくなってしまいがちです。
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と感じる方も多くいらっしゃいます。
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