住宅ローンが払えなくなる人の特徴

2025.07.05

  • 任意売却

住宅ローンが払えなくなるという事態は、誰にでも起こり得る現実です。家を購入した当初は将来の暮らしに期待を膨らませていたはずなのに、数年後に支払いが困難になることは決して少なくありません。この記事では、住宅ローンの返済に行き詰まる人の特徴や共通点、そしてローン破綻を防ぐための具体的な対策についてご紹介します。これから住宅を購入しようと考えている方、すでに住宅ローンを返済中の方、どちらにも役立つ内容です。

収入が不安定

まず、住宅ローンが払えなくなる人の特徴として最初に挙げられるのは、収入が不安定な方です。特にフリーランスや自営業、非正規雇用の方は、毎月の収入が一定しないことが多く、住宅ローンのような毎月固定の支払いには向いていない傾向があります。収入が多い月を基準に返済計画を立ててしまうと、収入が減ったときに対応できず、返済不能に陥る危険性が高まります。

年収に対して借入額が多すぎる

マイホームを手に入れたい一心で、年収に見合わない住宅ローンを組んでしまう人も少なくありません。たとえば、年収400万円の方が4000万円の住宅をフルローンで購入するなど、無理な借り入れはリスクが大きいです。年収に対して借入額が多すぎるため、結果的に住宅ローンが払えなくなってしまいます。

一般的に、住宅ローンの返済比率は、年収の20〜25%以内に抑えるのが理想とされています。それ以上になると、生活費を削ることになり、家計が破綻し住宅ローンが払えなくなる恐れがあります。

貯金がない

住宅を購入する際、頭金や諸費用に貯金をすべて使い果たしてしまい、手元に現金が残っていないと、万が一の支出に対応できません。たとえば、車の修理や医療費、家電の故障など、想定外の出費は日常的に起こります。最低でも生活費6か月分、できれば1年分の貯金を持っておくことが望ましいです。

ライフプランを見据えていない

住宅ローンは、多くの人にとって30年近く続く長期の契約です。30年の間には、子どもの教育費、親の介護、自身の病気や転職など、人生のさまざまな変化が訪れます。

現在の収入や支出だけを基準にしてローンを組んでしまうと、将来的な出費に対応できず、ローン破綻に陥る可能性が高まります。将来を見据えたライフプランを立てておくことが重要です。

共働き前提のローン

ライフプランとも関係ありますが、共働きを前提としたローンを組んでいると、払えないという事になりやすくなります。

夫婦の収入を合算して住宅ローンを組む家庭も多いですが、どちらかの収入が途絶えることも十分に考えられます。出産や育児、病気や介護によって一時的に働けなくなる可能性もあります。

そのようなときに一方の収入だけで返済ができるのかを、事前にシミュレーションしておくことが大切です。

誰もが住宅ローンが払えなくなる可能性がある

住宅ローンが払えなくなる人の特徴をみてきましたが、誰もが住宅ローンを払えなる可能性があります。例えば以下のような理由が、住宅ローンが払えなくなった人に多く見受けられます。

  • 転職で年収が下がり、支払いが困難になった
  • 離婚により世帯収入が激減した
  • 子どもの進学で教育費が増え、家計が圧迫された
  • 病気で働けなくなり、収入がゼロになった
  • 退職金で支払い終えるつもりが難しかった

いくら会社員で安定した給与があり、貯金があり「住宅ローンが払えなくなる人の特徴」には当てはまらないとしても、予期せぬ事態により払えなくなる可能性があるのです。

住宅ローンは、組み方にもよりますが、多くの人にとって30年、35年など長期にわたって支払う必要があるローンです。生活の変化があるのが当然です。どれも特別なことではなく、誰にでも起こり得ることです。だからこそ、備えが必要なのです。

住宅ローン破綻を防ぐための具体的な対策

以下のような対策を講じておくことで、住宅ローン破綻のリスクを大きく減らすことができます。

  • 年収に対して無理のない借入額にする
  • ボーナス返済に依存しない
  • 家計を見直し、固定費を削減する
  • 最低6か月分の生活費を貯金しておく
  • 金利が上昇した場合の影響をシミュレーションする
  • 教育費や老後資金を含めたライフプランを立てる

もちろん、これらの対策は万全ではありませんが、きちんと対策をしておけば住宅ローンが払えなくなる可能性は低くなります。

住宅ローンが払えなくなり、最終的に家を手放すことになれば、家族の生活は大きく揺らぎます。子どもの学校や通勤環境、人間関係まで影響を受け、精神的なダメージも大きくなります。

また、住宅ローンの返済が滞ると、信用情報(いわゆるブラックリスト)に記録され、数年間は新たな借り入れやクレジットカードの利用が制限されます。一度失った信用は、取り戻すまでに長い時間がかかります。計画的な対策をしておけば、住宅ローンが払えないという状況を回避することができます。

住宅ローンの返済に不安がある方へ

いくら対策していても予期せぬ事態は訪れます。もし現在、住宅ローンの返済に不安を感じていたり、すでに支払いが厳しくなってきている場合は、できるだけ早い段階で専門家に相談することが重要です。自分だけで悩み続けてしまうと、選択肢がどんどん限られてしまい、最悪の場合は自宅を手放す決断を迫られることもあります。早めに正しい情報と対策を知っておくことで、家を守れる可能性は大きく広がります。

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