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残業減少で収入が激減。住宅ローンの滞納が続き、妻に隠していた借金も発覚した

任意売却

相談者プロフィール

相談者の情報
森川隆志さん(仮)、52歳、埼玉県熊谷市在住。
自動車部品工場の旋盤工として28年勤務。
妻(50歳・パート勤務)との2人暮らし。
長女(24歳)は都内で独立、長男(21歳)は私立大学4年生で一人暮らし中。

物件・ローンの情報
2003年に新築で購入した木造2階建て一戸建て(築22年)。
住宅ローン残債は約1,180万円。
月々の返済は約8万3,000円。
その他、クレジットカードのリボ払い残高が68万円。

ご相談の内容

森川さんは、同じ工場で28年間真面目に働いてきました。かつては月40時間ほどの残業があり、年収は450万円ほどありましたが、半導体不足や原材料高騰の影響で生産調整が続き、残業がほぼゼロに。年収は380万円まで下がり、手取りは月22〜24万円程度になっていました。

最初に家計が苦しくなったのは、大学4年生の長男の就活費用がかさんだ頃でした。スーツ代、交通費、就活サイトの有料プランなど、予想外の出費が続き、森川さんはクレジットカードのリボ払いを使い始めました。妻のパートも週5日から週4日に減らされ、世帯収入はさらに減少。住宅ローンの引き落とし日に口座残高が足りないことが、8ヶ月前に初めて起こりました。

森川さんは妻に言えませんでした。「なんとかなる」と思いたかったのかもしれません。銀行からの督促ハガキを隠し、夜中に布団の中でスマホの電卓を開いて収支を計算する日が続きました。どう計算しても毎月2〜3万円足りない。眠れない夜が増えていきました。

3回目の滞納のとき、銀行からの電話を妻が取ってしまい、全てが発覚しました。その夜、2人で台所のテーブルに通帳とカード明細を広げました。リボ払いの残高が68万円あることを知った妻は、しばらく無言でした。責めるというより、呆然としていたといいます。

その後、銀行から届いた「期限の利益喪失予告通知」の意味を調べ、森川さんはようやく妻に「家を売らないといけないかもしれない」と伝えました。妻は少し泣きましたが、「2人ならもっと小さいところでもいい。あんたが元気でいてくれれば」と言ってくれました。その言葉に背中を押され、森川さんは専門家への相談を決意しました。

相談所からのご提案・解決までの流れ

森川さんの状況を確認したところ、住宅ローンは2ヶ月連続の滞納中で、代位弁済(保証会社による一括返済)の前段階でした。この時点で相談に来ていただいたことで、競売を回避できる可能性が十分にありました。

まず、債権者である銀行に連絡を取り、任意売却の意向を伝えて交渉を開始しました。森川さんが心配していた「すぐに家を出なければならないのか」という点については、売却完了まで住み続けられることをご説明し、安心していただきました。

物件の査定を行ったところ、売却見込み価格は約900万円で、残債1,180万円に対して約280万円のアンダーローンとなることが判明しました。この残債務については、銀行との交渉により、月々1万円程度の分割返済で合意を得ることができました。森川さんの収入状況を丁寧に説明し、無理のない返済計画を認めていただいた形です。

売却活動は約3ヶ月で成約に至り、買主様のご理解もあって引き渡しまで十分な時間を確保できました。その間に熊谷市内で家賃5万円台の賃貸アパートを見つけ、引っ越し費用についても売却代金から捻出できるよう債権者と調整しました。また、リボ払いの残債68万円については、弁護士を紹介し、債務整理の手続きを並行して進めました。

相談者の声

最初に電話したとき、正直なところ手が震えていました。工場の昼休みに車の中から電話したのですが、状況を話しているうちに声が詰まりそうになりました。自分の稼ぎが少ないせいでこうなった、なんで早く相談しなかったのか、家族に申し訳ない。そういう思いが一気に押し寄せてきました。

でも、電話口の担当者の方が「同じような状況の方、たくさんいらっしゃいますよ」と言ってくれて、少し楽になれました。妻にも隠していたことを話すのは本当につらかったですが、結果的には早く打ち明けてよかったと思います。

相談する前は、任意売却したらすぐに家を追い出されると思っていましたし、残ったローンは一括で払わないといけないと誤解していました。実際は全然違って、引っ越しの準備も余裕を持ってできましたし、残債も無理のない金額で分割にしてもらえました。

この家は22年間、家族の思い出が詰まった場所でした。子どもたちが小さい頃、庭でバーベキューをしたこともあります。長女が高校受験に受かったとき、玄関で家族全員で喜んだことも忘れられません。正直、できることなら売りたくなかったです。でも、競売になって近所に知られるよりは、きちんとした形で終わらせたかった。今はそれができてよかったと思っています。

新しいアパートは2DKで狭いですが、子どもたちも独立しましたし、夫婦2人には十分です。家賃が安くなった分、少しずつ貯金もできるようになりました。妻も「肩の荷が降りた」と言っています。

担当者のコメント

森川さんは28年間同じ会社で真面目に働いてこられた方で、ご自身の状況を「自分の稼ぎが悪いから」と責めておられました。しかし、残業の減少による収入減は個人の努力ではどうにもならない問題です。むしろ、奥様に発覚してから比較的早い段階でご相談いただけたことが、スムーズな解決につながりました。

任意売却のご相談で多いのが、「妻(または夫)に言えない」というケースです。森川さんもそうでしたが、結果的にはご夫婦で状況を共有されたことで、前向きに解決に取り組むことができました。奥様の「あんたが元気でいてくれれば」という言葉が、森川さんの大きな支えになったとお聞きしています。

住宅ローンの滞納は、放置すると競売に進んでしまいます。競売になると売却価格が下がり、残債が増え、ご近所に知られる可能性も高くなります。「まだ大丈夫」と思っているうちに状況が悪化するケースも少なくありません。森川さんのように、督促状が届いた段階、あるいは滞納が始まった段階でご相談いただければ、選択肢は広がります。一人で抱え込まず、まずはお話を聞かせてください。