0120-711-783
受付
時間
電話相談10:00~19:00
メール・LINE相談24時間受付

残業減少と変動金利上昇で住宅ローン返済が困難に。家族4人での生活再建を目指した46歳配送ドライバーの決断

任意売却

相談者様のプロフィール

【相談者の情報】
中村誠さん(仮)、46歳、東京都江戸川区在住。
中堅運送会社で配送ドライバーとして22年勤務、年収420万円。
妻の奈津子さん(44歳)はスーパーでパート勤務、長女の美咲さん(19歳)は美容専門学校1年生、次女の琴音さん(16歳)は高校2年生の4人家族。

【物件・ローンの情報】
2014年に購入した築18年の中古マンション(3LDK)に居住。
住宅ローン残債は約2,150万円、月々の返済額は約9.2万円。

ご相談の内容

中村さんの悩みは2023年春から始まりました。勤務先の運送会社で人員削減が進み、残業時間が月30〜40時間から10時間以下に激減。月の手取りが5〜6万円減少し、31万円前後だったのが27万円程度になりました。当初は一時的なものと考え、妻のパート時間を増やし、貯金を切り崩して対応していましたが、残業が元に戻る気配はありませんでした。

追い打ちをかけたのが、2023年秋の長女の専門学校入学です。学費は年間約100万円。奨学金を借りても家計への負担は重く、貯金は目に見えて減っていきました。2024年夏には中村さんが腰痛を悪化させて2週間休職。その間の収入減と治療費で貯金がほぼ底をつきました。復帰後も長時間運転がつらく、以前のようには働けないという不安が常につきまとうようになりました。

同時期、変動金利の上昇で月々のローン返済額が8.5万円から9.2万円に増加。わずか7千円の差でしたが、ギリギリの家計には大きな打撃でした。2024年10月、ついに住宅ローンの支払いを1週間遅延。銀行から督促の電話があり、慌てて妻の実家から5万円を借りて支払いました。

この頃から夜中に目が覚めるようになり、布団の中で天井を見つめながら今後のことを考え込む日々が続きました。妻には「大丈夫、なんとかなる」と言い続けていましたが、実際には次の給料日までの食費や光熱費をどう削るかばかり考えていました。11月のある夜、リビングで家計簿を広げている妻の後ろ姿を見て、このままではいけないと痛感しました。

12月初旬、勤務先の同僚から「任意売却」という方法があることを聞きましたが、その時は売却という選択肢は考えられませんでした。しかし、その夜スマホで「住宅ローン 払えない」と検索してしまいました。競売、自己破産、任意売却という言葉が並び、胸が苦しくなりました。

12月中旬のある晩、ついに妻に全てを打ち明けました。「このままだと来月もローン払えないかもしれない」と伝えると、妻は「そうだと思ってた」と答えました。実は妻も気づいていて、中村さんが言い出すのを待っていたのです。「家、売ることも考えたほうがいいのかな」と恐る恐る切り出すと、妻は少し黙ってから「それで、私たちがちゃんと生活できるなら」と言いました。

娘たちには「もしかしたら引っ越すかもしれない」とだけ伝えました。長女は「この家好きなのに」と言いましたが、すぐに理解を示しました。次女は黙ったまま自分の部屋に戻っていきました。その背中を見送りながら、父親として申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。

年末が近づいたある日、銀行から「ローン返済についてご相談があります」という手紙が届き、封を開ける手が震えました。その夜、妻と二人で「もう、プロに相談しよう」と決めました。翌日の昼休み、会社のトイレ個室でスマホから任意売却の相談窓口に問い合わせフォームを送信しました。送信ボタンを押す指が震えましたが、送った後は少しだけ気持ちが軽くなった気がしました。

相談所からのご提案・解決までの流れ

初回相談では、まず中村さんご家族の現状を丁寧にヒアリングしました。住宅ローン残債が約2,150万円に対し、マンションの市場価格は1,800万円前後と、約350万円のオーバーローン状態でした。通常の売却では残債を完済できないため、債権者である銀行との交渉が必要となります。

最も重視したのは、次女の琴音さんが高校2年生という点です。受験を控えた大切な時期に転校や環境の変化は避けたいという中村さんの希望を受け、売却後も同じ学区内で賃貸物件を探せるよう、スケジュールを調整しました。

まず銀行との交渉を開始し、任意売却の承諾を得ました。中村さんの収入状況と家計の実態を示し、競売になった場合よりも任意売却の方が回収額が高くなることを説明しました。売却後の残債約350万円については、月々2万円の分割返済で合意。これは中村さんの返済能力を考慮した現実的な金額です。

並行して、江戸川区内で家賃8万円台の3LDK賃貸物件を複数リストアップしました。南小岩周辺は比較的家賃相場が低く、条件に合う物件がいくつか見つかりました。マンションの売却活動は約3か月で購入希望者が見つかり、1,820万円で成約しました。

売却代金から残債を返済し、引越し費用や新居の初期費用についても、債権者との交渉により売却代金の一部を充当することができました。中村さんご家族は琴音さんの高校から徒歩15分の賃貸マンション(3LDK、家賃8.5万円)に転居。以前の住宅ローン返済9.2万円と比べ、家賃と残債の返済を合わせても月10.5万円となり、わずかながら負担が軽減されました。

さらに重要なのは、変動金利のリスクから解放されたことです。固定の家賃と固定の残債返済額になったことで、今後の家計の見通しが立てやすくなりました。また、マンションの管理費や修繕積立金、固定資産税の負担もなくなり、実質的な住居費は大幅に削減されました。

相談者の声

正直、相談するまでは任意売却という言葉すら知りませんでした。同僚から聞いた時も、家を売るなんて考えられないと思っていました。ネットで調べても情報がバラバラで、詐欺じゃないかという不安もありました。でも、銀行からの手紙が来た時に、もう先延ばしにできないと覚悟を決めました。

初回の相談で一番驚いたのは、担当の方が家族のことを一番に考えてくれたことです。下の娘の受験のこと、学区のことまで気にかけてくださって、ただ家を売るだけじゃないんだと感じました。銀行との交渉も全部やってくださって、自分たちだけでは絶対に無理だったと思います。

売却が決まった時は複雑な気持ちでした。マイホームを手放すことへの後ろめたさと、これで毎月の支払いに怯えなくて済むという安堵感が入り混じっていました。妻は「この家での思い出は消えないから」と言ってくれて、少し救われました。

今の賃貸マンションは以前より少し狭いですが、家族4人で暮らすには十分です。何より、夜眠れるようになりました。月々の支払いが固定されたことで、先の見通しが立つようになったのが大きいです。下の娘も友達と離れずに済んで、本当に良かったと思っています。

担当の方には本当に感謝しています。家族の状況を理解してくれて、最後まで寄り添ってくれました。もっと早く相談していればと思いますが、今は前を向いて、また少しずつ貯金もできるように頑張ろうと思っています。

担当者のコメント

中村さんのケースは、真面目に働いてきた方が、会社の業績悪化による残業減少と変動金利の上昇という外的要因で返済困難に陥ったケースです。決して浪費や無計画が原因ではなく、誰にでも起こりうる状況でした。

初回相談時の中村さんは、家を手放すことへの罪悪感と、家族に申し訳ないという思いで表情が曇っていました。特に次女の琴音さんの受験期に環境を変えることへの懸念が強く、それが相談をためらう理由の一つでもありました。

そこで私たちは、単に家を売却するのではなく、家族全員が安心して生活を再建できることを最優先に考えました。同じ学区内での転居、家賃と残債返済を含めた総住居費の最適化、そして何より心理的な負担の軽減を目指しました。

債権者との交渉では、中村さんの真摯な姿勢と返済意思をしっかりと伝えました。22年間同じ会社で勤務し続けている実績、家族を大切にする人柄、そして現実的な返済計画を示すことで、月2万円という無理のない返済額で合意できました。

中村さんのように、返済が苦しくなってから相談までに時間がかかる方は少なくありません。しかし、早期に相談することで選択肢は確実に広がります。督促が来てから、延滞が続いてからでは、交渉の余地が狭まってしまいます。

住宅ローンの返済が厳しいと感じたら、まずは専門家に相談してください。任意売却は決して恥ずかしいことではなく、生活を立て直すための前向きな選択です。中村さんご家族が新しい生活で笑顔を取り戻されることを、心から願っています。