0120-711-783
受付
時間
電話相談10:00~19:00
メール・LINE相談24時間受付

シングルマザーで娘2人を育てながら税金とマンション管理費を滞納。差押え通知が届き、途方に暮れて相談

相談者プロフィール

相談者の情報
永井美奈子さん(仮)、46歳、埼玉県越谷市在住。
特別養護老人ホームで介護福祉士として12年勤務。
年収は夜勤手当込みで約320万円。
5年前に離婚し、長女(17歳・高校3年生)と次女(14歳・中学2年生)の3人暮らし。
元夫からの養育費は最初の2年で途絶え、現在は連絡が取れない状態。

物件・ローンの情報
2012年に中古で購入した築22年の3LDKマンション。

購入価格2,480万円、住宅ローン残債は約1,180万円、月々の返済額は約7万2,000円。
管理費・修繕積立金が月額約2万5,000円。
固定資産税1年6ヶ月分と住民税1年2ヶ月分、合わせて約32万円を滞納。
さらにマンションの管理費も3ヶ月分(約7万5,000円)を滞納している。

ご相談の内容

永井さんの生活が苦しくなり始めたのは、2年前のことでした。勤務先の特養でコロナのクラスターが発生し、永井さん自身も感染。回復後も倦怠感が続き、月4〜5回こなしていた夜勤を減らさざるを得なくなりました。夜勤手当が減った分、月の手取りは3〜4万円下がりました。住宅ローンと管理費だけで毎月約10万円。高校生の長女の塾代や部活の費用もかさみ、固定資産税を「来月まとめて払おう」と先送りにしたのが滞納の始まりでした。

離婚時、元夫は月5万円の養育費を約束しましたが、2年で支払いが途絶えました。連絡先も変わり、今では所在もわかりません。実家の母は春日部市で年金暮らしをしており、これ以上頼ることはできませんでした。職場の同僚には話せず、お金の悩みは一人で抱え込むしかありませんでした。

1年前、住民税も払えなくなり、市役所から督促状が届くようになりました。窓口で分納を相談し、月1万5,000円の計画を立てましたが、長女の塾代と重なって3回で払えなくなりました。「来月必ず払います」と電話で約束しましたが、その約束も守れませんでした。市役所からの封筒を見るたびに胃が痛くなり、開封せずに引き出しにしまうこともありました。

3ヶ月前、長女が第一志望の私立大学に合格しました。「お母さん、受かったよ」と報告してきた娘の笑顔を見ながら、入学金30万円をどう工面するか、頭が真っ白になりました。実家の母に頭を下げて20万円を借り、残りはクレジットカードのキャッシングで用意しました。リボ払いの残高は15万円に膨らんでいました。

1ヶ月前、ついに市役所から「差押えの準備を進める」という通知が届きました。同じ週に、マンションの管理組合からも管理費滞納の督促が届きました。3ヶ月分で約7万5,000円。住宅ローン、税金、管理費、リボ払い。どこから手をつければいいのかわからなくなりました。

長女に「お母さん、最近元気ないけど大丈夫?」と聞かれたとき、「大丈夫よ、仕事が忙しいだけ」と答えました。でもその夜、布団の中で涙が止まりませんでした。このままでは4月の入学式に笑顔で出られない。娘たちに何も話せないまま、家を失うことになるかもしれない。インターネットで「税金滞納 マンション 売却」と検索し、任意売却という方法があることを知りました。「もう一人では抱えきれない」と思い、相談を決意しました。

相談所からのご提案・解決までの流れ

ご相談を受け、まず永井さんの状況を整理しました。住宅ローン残債約1,180万円に対し、マンションの市場価値は1,000〜1,200万円程度。売却してもローンが残る可能性がありましたが、税金と管理費の滞納を放置すれば、差押えや競売に至るリスクがありました。長女の大学入学を4月に控え、生活の立て直しを急ぐ必要がありました。

最初に行ったのは、市役所との交渉です。任意売却を進める意思を伝え、売却が完了するまでの間、差押えを猶予してもらえるよう働きかけました。売却の進捗を定期的に報告することを条件に、猶予の了承を得ることができました。

次に、マンションの管理組合に連絡しました。管理費の滞納分は売却時に清算することを説明し、法的措置を保留してもらうよう依頼しました。管理費の滞納は売却時に買主に引き継がれるため、買主が見つかりにくくなる要因にもなります。早期に対応できたことで、売却活動をスムーズに進めることができました。

住宅ローンの債権者である金融機関との交渉では、永井さんの収入状況とシングルマザーとしての生活実態を丁寧に説明しました。売却価格がローン残債を下回る可能性があることを伝え、残債の分割返済について協議しました。最終的に、売却後の残債約100万円については月1万円の分割返済で合意を得ました。

販売活動では、長女の入学式前の引き渡しは避け、4月中旬以降の引き渡しを条件に買主を探しました。2ヶ月後に買主が見つかり、売却価格は1,120万円で決着。売却代金から住宅ローンの大部分、滞納税金約32万円、管理費滞納分約7万5,000円、リボ払いの残高15万円を完済しました。

新居は越谷市内の2LDKの賃貸アパートを見つけました。家賃は月6万5,000円で、住宅ローンと管理費を合わせた以前の負担より約3万円安くなりました。次女の中学校への通学にも支障がない立地です。長女の大学入学式には、借金の心配なく笑顔で出席することができました。

相談者の声

相談に行く前、「マンションを売ったら管理費の滞納分は払わなくていい」と思っていました。でも実際には、滞納分は売却時に清算しなければならないと知り、早く動いてよかったと思いました。また、任意売却をすると娘たちの進学に影響するのではと心配していましたが、そんなことはないと説明してもらい、安心しました。

一番つらかったのは、誰にも相談できなかったことです。離婚してから5年間、娘たちのために一人で頑張ってきたつもりでした。でも、限界だったんだと思います。相談所の方に「一人で抱え込まなくていいんですよ」と言われたとき、肩の力が抜けました。

新しいアパートは前より狭くなりましたが、娘たちは文句を言いません。長女は「お母さん、最近よく眠れてるでしょ。顔色が良くなった」と言ってくれました。次女も自分の部屋がなくなったのに、「リビングで勉強するから大丈夫」と言ってくれます。引っ越しのとき、娘たちに事情を話しました。黙っていてごめんね、と謝ったら、長女が「話してくれてありがとう」と言ってくれました。

4月の入学式には、笑顔で出席できました。あのとき相談していなかったら、どうなっていたかわかりません。同じように一人で悩んでいるシングルマザーの方がいたら、早めに相談してほしいと思います。

担当者のコメント

永井さんが最初にいらしたとき、言葉に詰まりながらも、娘さんたちの話になると表情が変わるのが印象的でした。「子どもたちの生活だけは守りたい」という強い思いが伝わってきました。

シングルマザーの方は、経済的な負担だけでなく、相談相手がいないという孤立感も抱えていることが多いです。永井さんも5年間、一人で問題を抱え込んでいました。税金の滞納は放置すると給与や預金の差押えに至り、生活が立ち行かなくなります。また、マンションの場合は管理費の滞納も重なることがあり、二重の負担になります。

今回は長女さんの大学入学という期限があったため、スケジュールを逆算しながら進めました。入学式に間に合うよう、市役所との交渉、管理組合への連絡、販売活動を並行して進めた結果、4月に新生活をスタートすることができました。

一人で抱え込んでいる方、特にシングルマザーの方は、早めにご相談ください。状況が悪化する前であれば、お子さんの学校生活への影響を最小限に抑えながら解決する方法を一緒に考えることができます。