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夫の転職失敗で関係悪化。子どもの進学を考えると離婚に踏み切れず悩み続けた日々

離婚

相談者様のプロフィール

森田香織さん(仮)、42歳、東京都府中市在住。
地元の会計事務所でパートタイム事務職として勤務(年収180万円・勤務3年)。
夫の健一さん(45歳・建設会社営業)、長女の美咲さん(17歳・高校2年生)、次女の愛菜さん(13歳・中学1年生)の4人家族。
結婚20年目。

ご相談の内容

香織さんの悩みは、夫の健一さんとの関係悪化から始まりました。健一さんが前職を退職して独立を目指したものの思うようにいかず、現在の会社での収入も以前の7割程度に減少。その焦りからか、家庭では些細なことで怒鳴るようになり、「お前のパートの稼ぎじゃ家計の足しにもならない」といった暴言を吐くように。

決定的だったのは3ヶ月前、長女の進路相談で健一さんが「大学なんて金の無駄だ、高校出たら働け」と言い放ったことでした。香織さんが反対すると「黙ってろ」と怒鳴られ、美咲さんが泣きながら部屋に駆け込みました。その夜、次女の愛菜さんから「お母さん、私たち離婚したほうがいいんじゃない?」と言われ、ハッとしました。

それから香織さんは夜中に目が覚めることが多くなり、朝の支度をしながら「今日もまた何か言われるのかな」と憂鬱になる日々。娘たちには明るく振る舞っているつもりでしたが、美咲さんからは「お母さん、最近元気ないよね」と心配され、愛菜さんは両親の喧嘩の後に必ず「大丈夫?」と気遣ってくれました。そんな娘たちの様子が申し訳なく、一人になると涙が出そうになっていました。

スマートフォンで「離婚 子供 親権」「パート 年収180万 一人暮らし」などを深夜にこっそり検索しましたが、情報が多すぎて混乱。「養育費はもらえるのか」「財産分与って何?」という基本的なことも分からず、どうすればいいか分からない状態が続いていました。

相談所からのご提案・解決までの流れ

まず香織さんの現在の状況と希望を詳しく伺い、離婚に関する法的な知識や手続きについて分かりやすくご説明しました。特に親権、養育費、財産分与について、香織さんのケースに当てはめて具体的にお伝えしました。

次に、離婚前にできる関係修復の可能性についても検討。夫婦カウンセリングの提案や、健一さんの転職ストレスに対する理解を深めるためのアドバイスもお伝えしました。しかし、香織さんの話を聞く限り、すでに修復困難な状況と判断し、離婚準備を進めることにしました。

証拠収集では、健一さんの暴言や威圧的な態度について日記をつけることをお勧めし、娘さんたちの意思確認も慎重に行いました。経済面では、香織さんの収入だけでは厳しいため、正社員への転職活動支援と、母子家当手当などの公的支援制度についてもご案内しました。

協議離婚から調停まで、段階的なアプローチで進め、最終的に香織さんが親権を取得し、養育費月8万円(2人分)、慰謝料50万円で離婚が成立しました。

相談者の声

相談前は「離婚したら生活できなくなるのでは」「子どもたちに悪影響があるのでは」と不安でいっぱいでした。養育費や慰謝料についても、ネットの情報だけでは何が正しいのか分からず混乱していました。

でも相談所の方が私たち母子の生活を最優先に考えてくださり、具体的な生活設計まで一緒に考えてくれました。離婚後、正社員として働けるようになり、娘たちも「お母さんが笑うようになった」と言ってくれます。美咲の大学進学も諦めることなく、奨学金制度を利用して実現できそうです。

一人で悩んでいた時間がもったいなかったと思います。専門家に相談することで、こんなに道筋が見えるとは思いませんでした。

担当者のコメント

香織さんは娘さんたちへの愛情が深く、自分よりも子どもたちの将来を第一に考えていらっしゃいました。離婚に対する不安や誤解も多くありましたが、正確な情報をお伝えし、段階的にサポートすることで、適切な解決に導くことができました。

DVや精神的虐待のケースでは、被害者の方が「自分が我慢すれば」と考えがちですが、子どもたちへの影響も考慮して早期の決断が重要です。一人で抱え込まず、まずは専門家にご相談いただくことで、最適な解決策が見つかります。経済的な不安があっても、公的支援制度や転職支援など、様々な選択肢があることを知っていただければと思います。