寂しさもあるが、相続した実家を手放す決断

思い出が詰まった実家を手放すことは多くの方にとって簡単な決断ではありません。今回ご紹介するのは、埼玉県加須市に実家を相続された50代男性の事例です。両親の死後、空き家となった実家の管理に悩まれながらも、「寂しさ」と「現実」の狭間で葛藤し、最終的に前向きな選択をされた相談事例をご紹介します。似たようなお悩みを抱えている方にとって、少しでも参考になれば幸いです。

■ ご相談の背景

ご相談者様は埼玉県加須市にあるご実家を相続された50代の男性。数年前にご両親が亡くなったのち、空き家となったご実家の扱いに悩まれていました。現在は都内でご家族と暮らしており、兄弟も県外在住のため、定期的な管理が難しい状況が続いていたといいます。

年に数回訪れるたびに、雑草が生い茂り、建物の傷みが進んでいく様子を目にし、「このまま放置してはいけない」と感じながらも、思い出が詰まった実家を手放すことには大きな葛藤があったとのことです。

■ ご相談内容

ご相談者様は、思い出がつまった実家が無くなるのは寂しいということで「できれば残したい」「でも現実には維持が難しい」と、長年にわたって悩み続けておられました。

今回のご相談では、

• 今後どう実家を扱っていくべきか
• 売却以外の活用方法の有無
• 売却を選ぶ場合の流れや注意点

といった点について客観的な意見を求めて来訪されました。

■ ご提案内容

相談員は、ご相談者様のお気持ちに寄り添いながら、実家の状態や家族構成、今後のライフプランを丁寧にヒアリング。そのうえで、次のようなご提案を行いました。

• 建物の現況調査
• 売却・賃貸・一時活用などの選択肢とメリット比較
• 相続手続きや登記の状態確認の重要性

ご相談者様は、「思い出を手放すのではなく、次の世代へバトンを渡す」と捉えることで、少しずつ心の整理がついていったようです。

■ ご相談後の生活

最終的に、信頼できる地元の不動産業者を通じて売却を決断れました。時間はかかりましたが、空き家だった実家は今、新しい家族の暮らしの場になっています。しさは残りますが、家が再び“生きている”ことが何よりの救いとのこと。あのとき、相談という一歩を踏み出して本当によかったとご感想をいただきました。

かつての暮らしや思い出が詰まった実家は、空き家となった今も、手放すことにためらいを感じている方は少なくありません。「寂しい」「親に申し訳ない気がする」そうした感情はとても自然なものです。しかし、誰も住まない家をそのままにしておくことは、建物の老朽化や近隣への影響、管理の手間や費用といった現実的な問題を招きます。

今回ご相談くださった方も、長年の葛藤を抱えた末、専門家との対話を通じて、気持ちの整理と納得のいく決断へとつながりました。「思い出は形を変えても残る」そう感じたとき、前に進むことができていました。

空き家について悩んでいる方は、まず一度、相談してみてください。無理に手放す必要はありません。選択肢を知ることで、心が軽くなるかもしれません。問題を先延ばしにせず、早めに専門家に相談することで、多くの場合は解決への道が開けます。同じような悩みをお持ちの方は、お力になれることがあると思いますので、お話しをお聞かせください。

家やお金に関する悩みは、人に話しにくいと感じることもあるかもしれませんが、当相談所ではこのようなお悩みを日々受け付けていますので、どうぞ恥ずかしがらずにご相談ください。フリーダイヤル0120-711-783かメール相談、LINE相談へお気軽にお問い合わせください。メール相談は24時間送付可能です。お力になれるところがあると思います。ご連絡お待ちしております。