シングルマザーと高齢の母、家族3人の生活を守るために選んだ任意売却
相談者様のプロフィール
相談者の情報
山口 美咲(仮名)さん 38歳・女性
東京都豊島区在住
派遣事務(契約社員) 年収260万円 勤務2年
家族構成:母(65歳・年金受給)、娘(9歳・小学4年生)
物件・ローンの情報
物件:2LDKマンション(築18年)
住宅ローン残債:1,150万円
購入時期:2017年(中古で購入)
ご相談の内容
美咲さんは7年前、離婚をきっかけに母と娘と3人で暮らすため、豊島区内の中古マンションを購入しました。頭金はほとんどなく、35年ローンを組みました。当初は正社員として安定した収入がありましたが、2年前に会社の業績悪化で契約社員となり、年収が大きく減少。さらに母の体調不良による医療費や介護費用が増え、家計は徐々に厳しくなっていきました。
コロナ禍で派遣の仕事も不安定になり、ボーナスもなくなりました。生活費のやりくりが限界を迎え、住宅ローンの支払いが1ヶ月遅れ、翌月も支払いができず、金融機関から督促の電話がかかるようになりました。
「このままでは家を失うかもしれない」「娘の学校や友達を奪いたくない」「母にこれ以上負担をかけたくない」と悩みながらも、どうしていいかわからず、夜も眠れない日々が続きました。母には心配をかけたくなくて詳しく話せず、娘の前では明るく振る舞っていましたが、内心は不安と焦りでいっぱいでした。
相談所からのご提案・解決までの流れ
ご相談を受けた際、美咲さんは「競売になったら夜逃げしないといけないのか」「自己破産しか道はないのか」と思い込んでおられました。まずは任意売却の仕組みや、競売との違い、今後の流れについて丁寧にご説明しました。
美咲さんのご希望は「できれば娘の転校を避けたい」「母の体調を考え、近隣で住み続けたい」というものでした。そこで、任意売却後も近隣で賃貸物件を探し、家族3人が安心して暮らせる住まいを確保するプランをご提案しました。
債権者との交渉では、引っ越し費用の一部を売却代金から捻出できるよう調整し、残債についても無理のない分割返済を提案。美咲さんの生活再建を最優先に、関係各所と連携しながら手続きを進めました。
結果として、マンションは任意売却で成約し、競売よりも高い価格で売却できたため、残債も想定より少なく抑えることができました。引っ越しもスムーズに行え、娘さんの転校も避けることができました。
相談者の声

最初は「もうどうにもならない」と思い込んでいましたが、相談してみて本当に良かったです。任意売却のことも、ネットで見てはいましたが、実際に話を聞いてみると自分にもできる方法だと分かりました。
担当の方が親身になって話を聞いてくれて、母や娘のことも一緒に考えてくれたのが心強かったです。今は新しい住まいで、家族3人で落ち着いた生活を送れています。これからは無理のない範囲で残債を返済し、娘の将来のために少しずつでも貯金をしていきたいと思います。
担当者のコメント

美咲さんはご家族をとても大切にされており、「家族が安心して暮らせる場所を守りたい」という強い思いが伝わってきました。
任意売却は「家を失う」だけでなく、「新しい生活を始めるための選択肢」でもあります。今回は、近隣での住み替えや引っ越し費用の確保、残債の分割返済など、生活再建を重視したご提案を心がけました。
同じように悩んでいる方も、まずは一人で抱え込まず、早めにご相談いただければと思います。
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