夫の不倫発覚後、離婚を切り出されて親権や慰謝料が心配。子どもたちの将来を守りたい
相談者様のプロフィール
田中美香さん(仮)、37歳、神奈川県横浜市都筑区在住。
総合病院の看護師として14年勤務し、年収は480万円。
夫(41歳・IT企業管理職)、長女(12歳・小学6年生)、長男(9歳・小学3年生)の4人家族。
ご相談の内容
美香さんは、3年前から夫の帰宅時間が早くなったことを不思議に思っていました。働き方改革だと思っていましたが、実際は部署異動で降格されており、それを隠されていました。さらに半年前、夫のスマートフォンから職場の後輩女性との親密なメッセージを発見し、問い詰めると不倫を認めました。
夫は「家族は大切だが、彼女とも別れられない」と曖昧な態度を続けていました。美香さんは夫婦関係の修復を望み、何度も話し合いを重ねましたが、夫は「しばらく時間をくれ」と言うばかりでした。子どもたちの前では普通を装っていましたが、長女は両親の関係の変化に気づき始めていました。
2週間前、夫から「やっぱり彼女と一緒になりたい」と離婚を切り出されました。美香さんは「子どもたちのために」と必死に説得しましたが、夫の気持ちは変わりませんでした。毎晩、子どもたちが寝た後にキッチンで一人泣き、仕事中も集中できない日々が続きました。長女から「お母さん、最近元気ないね」と心配されたときは、胸が締め付けられる思いでした。
ネットで「離婚 親権 慰謝料」を検索し、慰謝料の相場が100万円から500万円と幅広く、実際にいくらもらえるのか分からない状況でした。親権についても「母親が有利」という情報もあれば「父親も取れる」という記事もあり、混乱していました。看護師の給料だけで子ども2人を育てられるのか、実家の両親に頼っていいのかも悩んでいました。職場の先輩看護師からの勧めで、法律相談を決意しました。
相談所からのご提案・解決までの流れ
まず美香さんの不安や希望を丁寧に伺い、離婚における親権、慰謝料、養育費について詳しく説明しました。不倫の証拠となるメッセージの保存方法や、今後の証拠収集についてもアドバイスしました。
親権については、美香さんが主たる監護者として子どもたちの世話をしてきた実績があり、看護師という安定した職業に就いていることから、親権獲得の可能性は高いことをお伝えしました。慰謝料については、不倫の証拠と期間を総合的に判断し、200万円から300万円程度が妥当であることを説明しました。
養育費については、夫の収入と美香さんの収入を基に算定表を使って計算し、2人の子どもで月額約8万円が相場であることを示しました。離婚調停の申立て手続きを代行し、調停委員との面談の準備も丁寧にサポートしました。
調停では、美香さんの主張が認められ、親権は美香さんが獲得し、慰謝料250万円、養育費月額8万円の合意が成立しました。面会交流についても、子どもたちの意思を尊重した条件で取り決めることができました。
相談者の声

最初は慰謝料がいくらもらえるのか、本当に親権が取れるのか、とても不安でした。インターネットの情報だけでは判断できず、夜中に検索ばかりしていました。相談所の方が実際の判例や算定方法を具体的に説明してくれたので、現実的な見通しが立てられました。
調停では緊張しましたが、事前に練習していただいたおかげで、落ち着いて話すことができました。子どもたちにも父親との面会について丁寧に説明し、無理強いしないよう配慮してもらえたのが良かったです。
離婚は辛い経験でしたが、子どもたちと新しい生活をスタートできて、今は前向きに考えられるようになりました。一人で悩まず、もっと早く相談していれば良かったと思います。
担当者のコメント

美香さんは子どもたちのことを第一に考え、とても責任感の強い方でした。不倫による離婚は感情的になりがちですが、冷静に法的な手続きを進めることで、適切な解決に導くことができました。
親権や慰謝料について正確な情報をお伝えし、調停での主張の組み立て方も丁寧にサポートしました。離婚後の生活設計についても具体的にアドバイスし、経済的な不安を軽減できるよう努めました。
離婚は人生の重要な決断です。感情的な判断ではなく、法的な知識に基づいた冷静な判断が必要です。一人で抱え込まず、専門家に相談することで、より良い解決策が見つかります。
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