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病気による休職で収入激減。住宅ローンと借金の返済に行き詰まり、家族に迷惑をかけたくない一心で相談を決意

相談者様のプロフィール

中島健太郎さん(仮)、48歳、千葉県松戸市在住。
製造業の品質管理責任者で、年収は450万円(休職により傷病手当金で月約15万円)。
妻(45歳・パート月収8万円)、長男(17歳・高校生)、長女(13歳・中学生)の4人家族。
同じ会社に18年勤務。

【物件・ローンの情報】
2010年に購入した築15年の4LDK戸建て住宅。
住宅ローン残債は約2,800万円。月々の返済は約12万円。
消費者金融3社から合計約180万円の借入あり。

ご相談の内容

健太郎さんは2023年4月、会社の健康診断で慢性的な内臓疾患が発覚しました。医師からは「完治は困難だが、治療で症状をコントロールできる」と説明を受けましたが、体調に波があり残業ができなくなったため月収が約5万円減少。さらに8月からは体調悪化により休職を余儀なくされ、収入は傷病手当金の月約15万円となりました。

妻のパート収入8万円を合わせても月収23万円に対し、住宅ローン12万円、生活費・教育費25万円と支出が上回る状況に。最初はクレジットカードのキャッシングで「一時的に」補填するつもりでしたが、復職の目処が立たず、気づけば消費者金融3社から180万円を借入。月の返済だけで8万円を超えていました。

高校生の長男は大学進学を諦めることを口にし、中学生の長女は「お小遣いはいらない」と言うように。妻との会話も減り、健太郎さんは毎晩2時頃に目が覚めて借金の計算を繰り返し、明け方まで眠れない日が続きました。「俺が病気にならなければ」「家族を路頭に迷わせる」という自責の念で押し潰されそうでした。

ネットで「住宅ローン 払えない」「任意売却」を調べましたが、「本当に有効なのか」「詐欺まがいの業者もあるのでは」という不安もありました。2024年1月、長男が進路希望調査票の第一希望欄を空白にして「お父さんは体を治して」と言った時、「このままではいけない」と相談を決意しました。

相談所からのご提案・解決までの流れ

初回相談では、健太郎さんの体調への配慮と家族の生活安定を最優先に考えました。まず任意売却の仕組みを丁寧に説明し、「競売よりも高く売れる可能性が高い」「引越し時期を調整できる」「残債の返済計画も柔軟に対応できる」ことをお伝えしました。

弁護士と連携し、自己破産も視野に入れながら債務整理の方針を検討。消費者金融からの借金については自己破産で処理し、住宅については任意売却で進めることになりました。

債権者との交渉では、当初は残債額に等しい金額での販売を求められましたが、市場調査を基に段階的な価格見直しを提案。こまめに販売状況を報告し、最終的に周辺相場に近い金額で売却活動を進められました。

売却期間中は、お子様の学校生活への影響を最小限に抑えるため、内覧や引越しのスケジュールを学期末に合わせて調整。同じ学区内で家族が住める賃貸物件の情報提供も行い、生活環境の変化を緩和しました。

相談者の声

多額の借金に苦しみ、限界が近づいていた時に、まず弁護士に相談しました。任意売却というものを初めて知り、全任協の担当者が丁寧で分かりやすく流れを説明してくださったおかげで、無事に自宅の売却が決まりました。

一人で抱え込んでいた時は「家族に申し訳ない」という気持ちばかりでしたが、専門家の力を借りることで、子どもたちの学校環境を守りながら新しいスタートを切ることができました。病気のことも含めて、家族で支え合って前に進んでいけると感じています。

もっと早く相談していれば、夜も眠れないほど悩むことはなかったと思います。一人で悩まず、専門家に相談することの大切さを痛感しました。

担当者のコメント

健太郎さんは病気という予期せぬ事態に直面し、ご家族への責任感から一人で問題を抱え込んでおられました。このようなケースでは、まず相談者様の心理的な負担を軽減し、現実的な解決策を提示することが重要です。

債権者との交渉では、相談者様の病気による特殊事情を丁寧に説明し、柔軟な対応を求めました。また、お子様の教育環境を守ることを重視し、学区内での住まい確保も含めてトータルサポートを心がけました。

病気や収入減少は誰にでも起こり得ることです。住宅ローンの返済に不安を感じたら、状況が悪化する前に早めの相談をお勧めします。適切な対応により、ご家族の生活を守りながら解決できる道筋が必ず見つかります。