相談者プロフィール
小川雅彦さん(仮)、48歳、東京都東大和市在住。
リフォーム・内装工事業を自営で20年経営。年収は病気前780万円から病気後150万円に激減。
妻・由美子さん(45歳・病院受付事務パート)、長男・拓海さん(21歳・大学4年生)、長女・彩香さん(18歳・高校3年生)、父・健一さん(74歳・年金受給者)、母・良子さん(71歳・専業主婦)の6人家族。
物件・ローンの情報
2012年購入の築12年2世帯住宅(木造2階建て、延床140㎡)。
購入価格4,800万円、住宅ローン残債約2,800万円、月々返済額約13万5千円。
1階に両親、2階に本人家族が居住する完全分離型2世帯住宅。
ご相談の内容
雅彦さんは20年前に独立し、東大和市を中心としたリフォーム・内装工事業を営んできました。腕が良く人柄も信頼されていたため、常連客からの紹介で仕事が絶えることはありませんでした。しかし2021年秋頃から体調に異変を感じ始め、倦怠感や食欲不振が続くようになりました。妻の由美子さんが心配して病院受診を勧めても、「仕事が忙しいから」と先延ばしにしていました。
2022年春、ついに現場で倒れてしまい救急搬送されました。精密検査の結果、進行性の胃がんであることが判明。医師からは「かなり進行している。すぐに手術と抗がん剤治療が必要」と告げられました。自営業のため働けなければ即座に収入がストップし、手術後の回復期間を経ても以前のような重労働はできず、月収は5分の1程度まで落ち込みました。
医療費は月に10万円を超える月もあり、高額療養費制度があるものの差額ベッド代や交通費なども含めると家計への負担は深刻でした。さらに2世帯住宅での生活により、両親の医療費や生活費の一部も負担していたため、住宅ローンの13万5千円は現在の収入では到底払えない金額となりました。
家族会議を開き、両親と妻、大学生の長男を交えて現状を正直に話し合いました。住宅ローンが払えないこと、このままでは競売になってしまう可能性があることを伝えると、最終的に「家族みんなが新しいスタートを切れるように、住宅ローンの重圧から解放されたい」という結論に至り、勇気を出して全国任意売却協会に相談されました。
相談所からのご提案・解決までの流れ
雅彦さんご家族の詳しい状況をお聞きし、病気療養中で今後も自営業での重労働が困難であること、2世帯6人家族での生活再建が必要であることを理解しました。ご家族全員のご希望が「住宅ローンの支払いから解放されたい」ということでしたので、任意売却による解決をご提案しました。
病気療養中の雅彦さんに負担をかけないよう、手続きの大部分を当協会で代行し、ご家族には必要最小限のご協力をお願いするだけで進められるよう配慮しました。東大和市は住環境が良く人気のある地域のため、販売開始後すぐに多くのお問い合わせをいただきました。
2世帯住宅という特殊性もありましたが、子育て世代のファミリーからの需要が高く、内覧希望者が相次ぎました。売却活動開始から3ヶ月という短期間で購入希望者が決まり、債権者との交渉もスムーズに進行しました。最終的に住宅ローンを完済し、引っ越し費用も確保できる条件で売却を完了しました。
相談者の声

他の会社にも同時に相談させていただいたのですが、全任協さんはとても対応が早く、内容なども詳しく説明してくださり安心してお任せできると思いました。私一人だけではなく、6人家族全員のことを真剣に考えてくださり、最善策を用意して進めてくださったと感じています。
病気で体力的にも精神的にも辛い時期でしたが、手続きのほとんどを代行していただけたので、治療に専念することができました。こんなに早くに解決できるならもっと早くに相談していればよかったと思いました。
住宅ローンの支払いから解放されて、家族全員が目に見えない重圧から解放されました。今は賃貸住宅で6人一緒に暮らしており、私も体調と相談しながら少しずつ仕事を再開しています。子どもたちも明るさを取り戻し、家族の笑顔が戻ってきました。いろいろとありがとうございました。
担当者のコメント

病気による収入減少は、特に自営業の方にとって深刻な問題です。小川さんのケースでは、2世帯住宅という家族構成の特殊性もあり、6人家族全員の生活再建を考慮した解決策が必要でした。
病気療養中の方には可能な限り負担をかけないよう、手続きの大部分を代行することを心がけています。また、人気エリアの2世帯住宅という物件の特性を活かし、短期間での売却を実現できました。
病気になられた方やご家族は、治療費の心配だけでなく住宅ローンの重圧も抱えることになります。一人で悩まず、早めにご相談いただくことで、治療に専念できる環境を整えることができます。健康回復が何より大切ですので、経済的な不安は専門家にお任せください。
