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収入減とローン滞納で追い詰められた日々。家族に隠し続けた督促状の山を前に、ようやく相談を決意。

任意売却

相談者様のプロフィール

相談者の情報
吉田健太郎さん(仮)、48歳、神奈川県相模原市南区在住。
中堅印刷会社の営業職で、年収は約420万円。
妻・由美子さん(46歳・パート勤務、月収8万円程度)、長女・彩花さん(20歳・専門学校2年生)、次女・莉子さん(17歳・高校3年生)の4人家族。会社勤続23年。

物件・ローンの情報
2007年に購入した築18年の戸建て(3LDK)。
住宅ローン残債は約2,100万円で、月々の返済は約12万円。
現在の査定額は約1,600万円前後。

ご相談の内容

健太郎さんは、30歳のときにマイホームを購入し、順調に返済を続けてきました。しかし2年前、会社の業績悪化により基本給が5%カット、残業も大幅に削減され、年収が80万円近く減少しました。妻がパートの時間を増やし、長女の専門学校の学費は奨学金でカバーするなど、ギリギリの生活を続けていました。

ある月、どうしても5万円足りなくなり、初めて消費者金融から借りました。来月のボーナスで返せばいいと思っていましたが、ボーナスは前年比30%減。返済どころか、また借りることになりました。気づけば3社から合計150万円の借金を抱えていました。

銀行からの督促状が届くようになりましたが、妻には言えませんでした。俺が何とかしなければという思いと、言ったら家族が崩壊するという恐怖で、郵便受けから抜き取り会社のロッカーに隠すようになりました。夜中に目が覚め、スマホで住宅ローンが払えない場合の情報を検索する日々が続きました。

3ヶ月前のある土曜日、妻が郵便物の整理中に異変に気づきました。銀行からの手紙を最近見ないと指摘され、隠していた督促状の山を見せざるを得なくなりました。妻は泣きましたが、怒鳴ることはありませんでした。なんで言ってくれなかったのという言葉が胸に刺さりました。

その週末、娘たちも交えて初めて家族会議を開きました。長女はバイトを増やす、専門学校を休学してもいいと言い、次女は私立大学を諦めると言いました。娘たちの言葉に、健太郎さんは48年間で初めて人前で泣きました。妻に背中を押され、任意売却という言葉を知りましたが、詐欺や高額な手数料の情報も目に入り、どこに相談すべきか決められませんでした。

1ヶ月前、銀行から期限の利益喪失予告通知が届き、もう待ったなしの状態になりました。妻が見つけた任意売却専門の相談窓口に、震える手で電話をかけました。電話口の担当者が大丈夫ですよ、一緒に解決しましょうと言ってくれたとき、半年ぶりに少しだけ肩の力が抜けました。

相談所からのご提案・解決までの流れ

ご相談を受けた際、まず健太郎さんご夫婦から現在の状況を丁寧に伺いました。督促状の内容や消費者金融の借入状況、家計の収支を確認し、任意売却の仕組みや競売との違いについて分かりやすくご説明しました。特に任意売却は自己破産とは異なること、売却後の残債は収入に応じた返済計画を立てられることをお伝えし、誤解を解消しました。

期限の利益喪失予告通知が届いている状態でしたので、まず銀行との交渉を急ぎました。任意売却への同意を得るとともに、競売の手続きを保留してもらうよう調整しました。並行して信頼できる不動産会社と連携し、適正価格での売却活動を開始しました。

娘さんたちの学校や友人関係への影響を最小限にするため、できるだけ近隣エリアでの賃貸物件探しもサポートしました。内覧のスケジュールも学校行事に配慮し、ご家族のプライバシーを守りながら進めました。売却活動開始から約3ヶ月で買主が見つかり、売却価格は1,680万円となりました。

売却代金で住宅ローンの一部を返済し、残債約420万円については銀行と交渉し、月々2万円の分割返済で合意しました。消費者金融の借入についても債務整理を行い、無理のない返済計画を立てることができました。引っ越し費用についても債権者との交渉により一部を捻出でき、新生活のスタートをサポートできました。

相談者の声

相談する前は、家を失うことへの恐怖と、家族に隠していた自分への情けなさで押し潰されそうでした。任意売却についてもネットで調べましたが、自己破産と同じなのではないか、多額の手数料を取られるのではないかと疑心暗鬼でした。妻に背中を押されなければ、相談する勇気は出なかったと思います。

担当者の方は私たちを責めることなく、よく相談に来てくださいましたと言ってくれました。その言葉で、ようやく一人で抱え込まなくていいんだと実感しました。任意売却の仕組みや今後の生活について丁寧に説明していただき、競売よりも有利に売却できること、残債も無理のない範囲で返済できることが分かり、少しずつ前を向けるようになりました。

売却後は家賃7万円の賃貸マンションに引っ越しましたが、同じ学区内だったので娘たちの生活は守ることができました。住宅ローンの重圧から解放され、家計も安定しました。長女は専門学校を続けられ、次女も希望の国公立大学に合格しました。家を失っても、家族は失わなかったことが何よりの救いです。

今振り返ると、もっと早く相談していればよかったと思います。一人で悩んでいた半年間、家族にも心配をかけ、状況を悪化させてしまいました。住宅ローンの悩みを抱えている方がいたら、とにかく早く専門家に相談してほしいです。

担当者のコメント

健太郎さんは、ご相談時には相当追い詰められた状態でしたが、ご家族の絆が非常に強く、お互いを支え合おうとする姿勢が印象的でした。多くの方が住宅ローンの悩みを一人で抱え込み、相談が遅れてしまうケースを見てきましたが、健太郎さんも同様でした。男性の方は特に、家族を守らなければというプレッシャーから、問題を隠してしまう傾向があります。

今回は期限の利益喪失予告通知が届いた段階でのご相談でしたが、それでも任意売却で解決できました。もし競売になっていたら、売却価格はさらに低くなり、残債も増え、引っ越し費用の捻出も難しかったでしょう。早期のご相談がいかに重要かを改めて実感した事例です。

住宅ローンの返済が厳しくなったとき、多くの方は自己破産しかないと思い込んでいますが、任意売却という選択肢があります。競売よりも高く売れる可能性が高く、残債の返済計画も柔軟に対応できます。督促状が届いたら、決して放置せず、すぐに専門家にご相談ください。解決への道は必ずあります。