0120-711-783
受付
時間
電話相談10:00~19:00
メール・LINE相談24時間受付

ギャンブル依存により住宅ローンが払えなくなり、家族との信頼関係も崩壊寸前だった

任意売却

相談者様のプロフィール

相談者の情報
前田健太さん(仮)、43歳、神奈川県横浜市港北区在住。
運送会社で大型トラックドライバーとして18年勤務。
年収は約480万円(残業代込み)。妻の美咲さん(41歳)はスーパーでパート勤務、年収約120万円。
長女の愛美さん(15歳・高校1年生)、次女の優花さん(12歳・中学1年生)との4人家族。

物件・ローンの情報
2013年に購入した築12年の中古マンション(3LDK・75㎡)。
購入価格は3,800万円。
住宅ローン残債は約2,650万円で、月々の返済は約9万円。
ボーナス払いは年2回、各15万円。
現在の査定額は約2,200万円前後。

ご相談の内容

前田さんは2年前、コロナ禍で労働環境が変化し、長時間拘束が増えた頃からパチンコにのめり込むようになりました。最初は深夜の休憩時間の暇つぶし程度でしたが、一度5万円勝った経験から、徐々に金銭感覚が麻痺していきました。

給料日前になると「次は取り返せる」という思考に支配され、最初は小遣いの範囲だったものが、クレジットカードのキャッシング、そして消費者金融3社から合計150万円の借入へとエスカレートしていきました。住宅ローンのボーナス払いを2回連続で滞納し、銀行から督促状が届くようになりましたが、妻に見つからないよう隠し続けていました。

3ヶ月前のある土曜日の夕方、銀行から自宅に電話があり、たまたま妻が応対したことで全てが発覚しました。帰宅後に問い詰められ、観念して全てを打ち明けた夜、妻は泣きながら「どうしてそんなことに…」と繰り返し、長女は自室に閉じこもり、次女は不安そうに両親を見つめていました。翌朝、目が覚めると布団が汗でびっしょりでした。妻は朝食を作らず、無言でパート先へ出かけました。

その後の日々は地獄のようでした。銀行に相談しても「滞納分を一括で入れてください」の一点張り。夜、布団に入ると「この家を失ったら家族はどこに住むんだろう」と考えて眠れず、朝4時起きの仕事でも前日の睡眠時間が2〜3時間という状態が続きました。仕事中も信号待ちのたびに督促状の文面が頭をよぎり、コンビニでタバコを買う時も「この300円も無駄なんじゃないか」と罪悪感に襲われました。

妻は最初の1ヶ月、ほとんど口をきかなかったそうです。しかしある夜、妻から「このままじゃダメだよね。私も、もっとパートの時間増やせるか聞いてみる」と言われ、前田さんは初めて妻の前で涙を流しました。長女も当初はショックで父親を避けていましたが、2ヶ月後に「お父さん、私も高校卒業したらすぐ働くから」とLINEで送ってきました。その文面を何度も読み返し、前田さんは「こんな父親で本当に申し訳ない」と思ったそうです。

ある深夜、スマホで「住宅ローン 払えない」「任意売却」などを調べていた時、「競売になる前に相談を」という記事を読んで背筋が凍りました。近所の人にも知られる、娘たちの友達にも噂が広がるかもしれない。翌朝、意を決して妻に「任意売却っていう方法があるらしい。一度、専門家に相談してみないか」と切り出しました。妻は長い沈黙の後、「…うん。もう隠したり、先延ばししたりするのはやめよう」と答えました。

相談所からのご提案・解決までの流れ

初回相談では、前田さんご夫婦からじっくりとお話を伺いました。まず、任意売却と競売の違い、今後のスケジュール、残債務の処理方法について丁寧に説明し、前田さんが抱いていた「相談したら即座に家を出なければならない」という誤解を解きました。

債務状況を整理したところ、住宅ローン以外に消費者金融からの借入が150万円あることが判明しました。まず、債権者である銀行と交渉し、任意売却に向けた合意を取り付けました。並行して、ギャンブル依存症の専門機関への相談もお勧めし、前田さんは週に一度のカウンセリングを受けることを決意されました。

売却活動では、お子さんたちの学区を考慮し、できるだけ近隣エリアでの賃貸物件探しも同時進行しました。マンションは立地が良く、管理状態も良好だったため、約2ヶ月で買主が見つかりました。売却価格は2,300万円。残債務は約500万円となりましたが、債権者との交渉により、月々2万円の分割返済で合意することができました。

引っ越し先は、港北区内の賃貸マンション(2LDK)で、長女も次女も転校せずに済みました。売却から引き渡しまでの約2ヶ月間は現在の家に住み続けることができ、お子さんたちへの影響を最小限に抑えることができました。また、引っ越し費用の一部も債権者が配慮してくださり、新生活のスタートを切ることができました。

相談者の声

相談する前は、任意売却をしても結局借金は残り、一生返済に追われると思っていました。でも、実際には月々2万円という無理のない返済額で合意でき、妻のパート収入と合わせればなんとか生活を立て直せる目処が立ちました。

一番心配していたのは娘たちのことでした。転校させたくない、友達と離れ離れにさせたくないという思いが強くて、それが相談を躊躇する理由にもなっていました。でも、担当の方が賃貸物件探しも一緒に考えてくださり、同じ学区内で新しい住まいを見つけることができました。長女は「家が少し狭くなったけど、お父さんが前より笑うようになったから良かった」と言ってくれました。

ギャンブル依存症のカウンセリングも続けています。簡単には治らないかもしれませんが、家族の前で「もう二度とやらない」と約束しました。妻は今でも完全には信頼してくれていないかもしれませんが、少しずつ普通の会話ができるようになってきました。夕食の時間が、以前のように少しだけ温かいものになってきた気がします。

相談する勇気が出ずに先延ばしにしていたら、競売になって近所にも知られていたかもしれません。専門家に相談して、本当に良かったです。

担当者のコメント

前田さんご夫婦が初めて相談に来られた時、お二人とも疲れ切った表情をされていたのが印象的でした。特に前田さんは、自分を責める言葉ばかりを口にされていました。まずは、今置かれている状況を整理し、具体的な解決の道筋をお示しすることで、少しずつ表情が和らいでいくのが分かりました。

ギャンブル依存症は病気です。前田さんには、専門機関でのサポートを受けることの大切さをお伝えしました。住宅の問題と依存症の問題を同時に解決していくことが、ご家族全体の再生につながると考えたからです。

今回のケースで特に配慮したのは、お子さんたちの生活環境を守ることでした。学齢期のお子さんにとって、転校は大きなストレスになります。同じ学区内で賃貸物件を探し、引き渡しまでの期間も十分に確保することで、お子さんたちの心の負担を最小限に抑えることができました。

住宅ローンの返済が困難になった時、多くの方が「誰にも相談できない」と一人で抱え込んでしまいます。しかし、早めに専門家に相談することで、競売を避け、家族の生活を守りながら問題を解決する道が開けます。特にギャンブルや浪費が原因の場合、金銭問題だけでなく、根本的な原因への対処も必要です。一人で悩まず、ぜひ早めにご相談ください。