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離婚後も連帯保証人として残った住宅ローン。元夫の支払い停止で5回目の滞納、シングルマザーが任意売却を決断

任意売却

相談者様のプロフィール

【相談者の情報】 高橋裕子さん(仮)、38歳、埼玉県所沢市市在住。
大手スーパーマーケットのパート従業員で、年収は180万円。
長女(10歳・小学4年生)、次女(7歳・小学1年生)の3人家族。元夫とは3年前に離婚し、親権は裕子さんが持つ。
元夫からの養育費は月4万円の約束だったが、1年前から不定期になり、現在は半年以上滞っている。パート勤務7年。

【物件・ローンの情報】
2017年に元夫と共同で購入した中古戸建て3LDK、築25年。
住宅ローン残債は約2,100万円で、月々の返済は約9万円。
ローン名義は元夫だが、裕子さんが連帯保証人。現在の市場価格は推定1,500万円。
元夫が支払いを停止し、5回の滞納が発生。

ご相談の内容

裕子さんは、2021年に離婚が成立した際、子どもたちの環境を変えたくないという思いから、住み慣れた家に住み続けることを選びました。住宅ローンは元夫名義で、元夫が「ローンは俺が払うから」と約束し、養育費と合わせて支払うことで合意していました。裕子さんは連帯保証人として残りましたが、元夫を信じて詳しい支払い状況を確認していませんでした。

しかし、離婚から1年ほど経った頃から、元夫からの養育費が不定期になり始めました。「会社の業績が悪くて」という理由で、2ヶ月に1回、1万円程度しか振り込まれない月もありました。裕子さんはパートのシフトを増やして対応しましたが、子どもたちの学童保育費や習い事の費用で家計は厳しい状態が続きました。

2024年3月、元夫から「養育費は当面払えない。住宅ローンも厳しい」と一方的にLINEで連絡が来ました。電話をかけても出ず、その後は音信不通になりました。それから3ヶ月後の6月、銀行から裕子さんの携帯に突然電話がかかってきます。「住宅ローンが3ヶ月滞納されています。連帯保証人であるあなたに連絡しました」という内容でした。頭が真っ白になり、何度も元夫に連絡を試みましたが、LINEは既読スルー、電話は着信拒否されていました。

7月には銀行から正式な督促状が自宅に届きました。子どもたちが郵便を見て「何これ?」と聞いてきて、「大人の用事だから」とごまかすのが精一杯でした。夜、子どもたちが寝た後、リビングで督促状を何度も読み返し、涙が止まらなくなったと言います。9月には4回目の滞納となり、銀行の担当者から「このままでは法的措置を取らざるを得ません」と厳しい口調で言われました。「私は離婚してるんです、元夫が払うって約束したんです」と訴えましたが、「連帯保証人である以上、あなたにも責任があります」と告げられました。

11月、5回目の滞納となった頃、長女が「お母さん、引っ越すの?」と突然聞いてきました。学校で「裕子ちゃんの家、銀行に取られるらしいよ」と噂されていたようです。長女は泣きながら「この家がいい、引っ越したくない」と訴え、次女も不安そうに裕子さんにしがみつきました。その姿を見て、もう逃げられないと感じました。

12月初旬には「期限の利益喪失」の通知が届きました。何を意味するのか分からず、ネットで調べて「競売にかけられる可能性がある」と知り、パニックになりました。実家の母に相談しましたが、「うちも余裕ないから助けられない」と言われてしまいます。パート先の同僚に相談すると、「とにかく専門家に話してみなよ」とアドバイスを受けました。でも、「シングルマザーで相手にされないのでは」「相談料が高いのでは」という不安で、なかなか電話をかけられませんでした。

年明け早々、銀行から「1月中に何らかの対応がなければ、法的手続きに入ります」という最後通告が届きました。もう時間がないと覚悟を決め、子どもたちが学校に行っている間に、震える手で任意売却の相談窓口に電話をかけました。

相談所からのご提案・解決までの流れ

初回の面談では、裕子さんが一人で抱えてこられた不安と責任の重さを丁寧に伺いました。特に、離婚後も連帯保証人として残っていたこと、元夫が一方的に支払いを停止したこと、お子様たちの学校生活を守りたいという強い思いがあることを確認しました。まず、「連帯保証人だから全額自分が払わないといけない」という誤解を解消し、任意売却によって残債を整理できることをご説明しました。また、初回相談は無料であること、シングルマザーの相談事例も多数あることをお伝えし、安心していただきました。

次に、元夫への対応について検討しました。元夫は音信不通の状態でしたが、弁護士を通じて養育費の未払い分についても請求できる可能性があることをご説明しました。ただし、裕子さんの最優先事項は「子どもたちの生活を守ること」だったため、まずは住宅の問題解決に集中することにしました。

債権者である銀行との交渉では、裕子さんの置かれた状況を詳しく説明し、任意売却の手続きに必要な時間を確保しました。競売の申し立てを一時的に保留してもらい、売却活動を進める猶予をいただきました。元夫とは連絡が取れない状態でしたが、連帯保証人である裕子さんの同意で任意売却を進められることを確認しました。

売却活動では、市場価格を踏まえた適正な価格設定を行いました。築25年の戸建てでしたが、柏市内の立地の良さと、リフォームの余地があることをアピールポイントとして、複数の購入希望者を募りました。内覧の日程は、裕子さんのパート勤務とお子様の学校スケジュールを最優先に調整しました。また、近隣に売却の事実が知られないよう、広告の出し方にも配慮しました。

約4ヶ月後、購入希望者が見つかり、1,600万円での売却が成立しました。残債との差額約500万円については、債権者と粘り強く交渉し、月々1.5万円での分割返済という裕子さんの収入に見合った返済計画を立てることができました。また、元夫に対しても連帯債務者として残債の一部を請求する手続きを進めることを提案しました。

引き渡しまでの期間を利用して、柏市内で学区を変えずに住める2LDKの賃貸物件を探しました。家賃6.5万円の物件が見つかり、長女も次女も転校せずに済むことになりました。引っ越し費用については債権者から25万円の配分を認めてもらい、新生活の準備資金として活用していただきました。さらに、養育費の未払い分については、法テラスを通じて無料の法律相談を受けられるようご案内し、元夫への請求手続きをサポートしました。

相談者の声

電話をかける前は、本当に怖くて何度もやめようと思いました。シングルマザーで収入も少ないし、相手にされないんじゃないかと不安でした。でも、担当の方が最初から親身になって話を聞いてくれて、私の状況を責めることなく、一緒に解決策を考えてくれたことが何より嬉しかったです。

連帯保証人だから全額払わないといけないと思い込んでいましたが、任意売却で残債を整理できること、しかも月々の返済額を相談できることを知って、少し希望が見えました。元夫が逃げてしまったことには今も腹が立ちますが、担当の方が養育費の請求方法も教えてくれて、諦めずに進めています。

一番心配だったのは子どもたちのことでした。長女が「引っ越したくない」と泣いた時は、本当に申し訳なくて、私も一緒に泣いてしまいました。でも、同じ学区内で新しい家が見つかって、学校も友達も変わらず、子どもたちは今も元気に通っています。家は少し狭くなりましたが、家賃が安くなった分、生活に余裕ができました。

相談する前は、毎日が不安で眠れない夜ばかりでしたが、今は少しずつ前を向けるようになりました。一人で悩んでいた時間がもったいなかったと思います。同じように悩んでいるシングルマザーの方がいたら、絶対に相談してほしいです。

担当者のコメント

裕子さんのケースは、離婚後も連帯保証人として住宅ローンの責任が残り、元配偶者が支払いを停止してしまうという、シングルマザーの方が直面しやすい問題でした。ご相談時、裕子さんは相当追い詰められており、「自分がすべて悪い」と自分を責めておられましたが、これは決して裕子さんの落ち度ではありません。

連帯保証人という立場は法的に重い責任を伴いますが、任意売却という選択肢があること、残債についても分割返済の交渉ができることをお伝えし、少しずつ不安を解消していきました。特に、お子様の学校生活を守ることを最優先に考え、学区内での賃貸物件探しに力を入れました。

シングルマザーの方は、経済的な不安に加えて、「相談しても理解されないのでは」という心理的なハードルを感じやすいものです。しかし、私たちは多くのシングルマザーの方の相談を受けており、それぞれの状況に応じた解決策をご提案できます。一人で抱え込まず、まずは一度お話を聞かせてください。

また、今回のケースでは、元夫への養育費請求についても法的なサポートをご案内しました。住宅ローンの問題と並行して、お子様のための養育費を確保することも大切です。必要に応じて、弁護士や法テラスなどの専門機関とも連携しながら、総合的なサポートを心がけています。