持病と収入減で住宅ローンが払えず…家族の生活を守るために選んだ任意売却

  • 任意売却

相談者様のプロフィール

相談者の情報
田中 誠(仮名)さん 52歳・男性
埼玉県川口市在住
製造業の現場リーダー 年収370万円 勤務23年
家族構成:妻(49歳・パート)、長男(20歳・大学2年生)、次男(17歳・高校2年生)

物件・ローンの情報
物件:戸建て(4LDK、築19年)
住宅ローン残債:1,650万円
購入時期:2005年(新築で購入)

ご相談の内容

田中さんは19年前、家族4人で安心して暮らせる家を持ちたいと考え、川口市内に新築戸建てを購入しました。共働きで返済に不安はありませんでしたが、5年前に妻が体調を崩しパート勤務に。さらに2年前、田中さん自身も持病が悪化し、残業や休日出勤ができなくなったことで収入が減少しました。
長男の大学進学や次男の塾代など教育費も重なり、家計は徐々に赤字に。カードローンや親戚からの借り入れで何とかやりくりしてきましたが、ついに住宅ローンの返済が3ヶ月滞納。金融機関から督促状が届き、現実を突きつけられました。

督促状を受け取った夜は眠れず、「家族に申し訳ない」「家を失ったらどうなるのか」と不安でいっぱいでした。妻とは「このままでは生活が立ち行かない」と何度も話し合い、子どもたちにも家計が厳しいことを伝えざるを得ませんでした。「競売だけは避けたい」「子どもたちの進学や生活を守りたい」と思いながらも、どうしていいか分からず、ネットで「住宅ローン 滞納」「任意売却 埼玉」などを検索する日々が続きました。

相談所からのご提案・解決までの流れ

田中さんご夫婦は「競売だけは避けたい」「子どもたちの進学や生活を守りたい」という強い思いを持っておられました。最初のご相談時、田中さんは住宅ローンの滞納や督促状の内容に大きな不安を感じており、「今後どうなるのか」「どこまで家族に負担をかけるのか」と悩まれていました。

私たちはまず、田中さんご家族の家計状況や今後の収入見通し、教育費の負担などを一緒に整理しました。そのうえで、任意売却の仕組みや、競売との違い、売却後の生活設計について丁寧にご説明しました。
田中さんからは「子どもたちの通学環境を変えたくない」「妻の体調も考え、引っ越し先はなるべく近くがいい」といった具体的なご希望がありました。そこで、売却活動と並行して、川口市内や近隣エリアで家族4人が住める賃貸物件を一緒に探し、内見にも同行しました。

債権者との交渉では、田中さんの収入状況や家計の事情を詳しく説明し、引っ越し費用の一部を売却代金から確保できるよう調整しました。また、残ったローンについては、無理のない分割返済案を作成し、田中さんの生活再建を最優先に進めました。

最終的に、戸建ては任意売却で成約し、競売よりも高い価格で売却できたことで、残債も想定より抑えることができました。引っ越しも計画的に進み、子どもたちの学校や妻の通院先も変わらず、家族全員が新しい生活を無事にスタートできました。

相談者の声

正直、最初は「もう終わりだ」と思っていました。家族に迷惑をかけてしまったという気持ちが強く、相談するのも恥ずかしかったです。でも、担当の方が「今の状況を一緒に整理しましょう」と言ってくれて、少しずつ気持ちが落ち着きました。
家を手放すことは悔しかったですが、家族で話し合い、今後の生活をどう立て直すかを考えるきっかけになりました。引っ越し先も一緒に探してもらい、子どもたちの通学や妻の体調も考慮してもらえたのがありがたかったです。今は新しい環境で、家族みんなで前を向いて生活できています。あのとき勇気を出して相談して本当に良かったと思います。

担当者のコメント

田中さんはご自身の体調やご家族の将来のことをとても真剣に考えておられ、初回のご相談時は大きな不安を抱えていらっしゃいました。特に「子どもたちの進学を諦めさせたくない」というお気持ちが強く、家計や今後の生活についてもご家族でしっかり話し合われていたのが印象的でした。
任意売却の手続きだけでなく、生活再建のための具体的なアドバイスや、引っ越し先の選定などもサポートさせていただきました。住宅ローンの悩みは誰にでも起こりうることです。ご家族で支え合いながら新しい生活を始められた田中さんの姿は、同じ悩みを持つ方への励みになると思います。どんな小さな不安でも、まずはご相談いただければと思います。

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