妻から「自分らしく生きたい」と離婚を求められ、財産分与や親権について不安。家族のために働いてきたのに理解されない

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相談者様のプロフィール

佐藤雅人さん(仮)、44歳、東京都世田谷区在住。
税理士法人のパートナーとして19年勤務し、年収は1,200万円。
妻(42歳・専業主婦)、長男(16歳・高校1年生)、長女(13歳・中学1年生)の4人家族。

ご相談の内容

雅人さんは、5年前から妻の由美さんが「生きがいがない」「自分の人生を見つめ直したい」と言い始めたことを覚えています。2年前にアロマテラピーの資格を取得し、最初は趣味だと思っていました。しかし、徐々に「独立したい」「自分のサロンを持ちたい」と言うようになり、雅人さんは困惑していました。

1年前、由美さんから「自分らしく生きるために離婚したい」と突然告白されました。雅人さんは寝耳に水で「何が不満なの?家計は安定しているし、子どもたちの教育費も十分出せている」と聞きましたが、由美さんは「あなたのせいじゃない。私が変わりたいの」と繰り返すばかりでした。

家計は雅人さんの収入で支えており、由美さんのアロマ収入は月5万円程度でした。それでも由美さんは「お金より自分の気持ちが大切」と主張し続けました。長男の翔太からは「お母さんの気持ちを理解してあげて」と言われ、長女の結愛も母親の味方をしており、雅人さんだけが家族の中で孤立している状況でした。

夜中に一人でワインを飲みながら「俺は家族のために頑張ってきたのに、なぜこうなるんだ」と考える毎日が続きました。同僚との飲み会で愚痴を言っても「奥さんの気持ちも分かる」と言われ、誰も理解してくれませんでした。仕事中も集中できず、クライアントから「最近元気ないですね」と心配されることもありました。

インターネットで「離婚 財産分与 慰謝料」を検索し、自分の資産の半分を渡さなければならないことを知ってショックを受けました。退職金や将来の収入まで計算されることを知り、「離婚は経済的に破綻する」という恐怖感を抱きました。プライドが高く、周囲に家庭の問題を相談するのも抵抗がありましたが、ついに法律の専門家に相談することを決意しました。

相談所からのご提案・解決までの流れ

まず雅人さんの心情と現在の状況を丁寧に伺い、離婚における財産分与、親権、養育費について詳しく説明しました。由美さんの離婚理由が「性格の不一致」に該当し、雅人さんに落ち度がない場合の対応方法をお伝えしました。

財産分与については、結婚期間中に築いた財産の2分の1が原則ですが、雅人さんの収入が主な財産形成の源泉であることを考慮し、寄与度による調整の可能性を説明しました。退職金についても、婚姻期間に対応する部分のみが対象となることをお伝えしました。

親権については、子どもたちが既に中高生であり、本人の意思が重視される年齢であることを説明しました。面会交流や養育費についても、雅人さんの希望を最大限反映できるよう戦略を立てました。

調停では、雅人さんの家族への貢献度を主張し、財産分与の割合を4対6に調整することができました。親権については、子どもたちの意思を尊重し、長男は雅人さん、長女は由美さんが引き取ることで合意しました。養育費は月額7万円、面会交流は月2回と取り決めました。

相談者の声

最初は「なぜ俺が悪者扱いされるのか」という気持ちでいっぱいでした。インターネットで調べれば調べるほど、財産を半分取られるという情報ばかりで絶望的になっていました。相談所の方に「性格の不一致でも条件交渉は可能」と言われたときは、少し希望が見えました。

調停では緊張しましたが、これまでの家族への貢献をきちんと主張できました。特に子どもたちの教育費や住宅ローンの支払いなど、具体的な数字で示していただいたのが効果的でした。

結果的に財産分与も養育費も当初心配していたより軽減され、長男との生活も続けられることになりました。妻の新しい人生を応援する気持ちにはまだなれませんが、お互いにとって良い解決だったと思います。

担当者のコメント

雅人さんは真面目で責任感が強く、家族のために一生懸命働いてこられた方でした。しかし、現代では夫婦それぞれの価値観や生き方が尊重される時代であり、一方的に悪者扱いされる必要はないことをお伝えしました。

財産分与では、雅人さんの収入への貢献度を数値化し、調停委員に納得してもらえる資料を準備しました。また、親権についても子どもたちとの関係性を重視し、現実的な解決策を提案できました。

離婚は双方にとって人生の転機です。感情的にならず、法的な枠組みの中で最適解を見つけることが重要です。高収入の方でも泣き寝入りする必要はありません。適切な主張をすることで、公平な解決が可能です。

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