IT系営業からフリーランス転身後に収入激減。マンションのローン返済が困難になり任意売却を決断
相談者様のプロフィール
佐藤健太さん(仮)、38歳、千葉県船橋市在住。元IT系営業職からフリーランスのWebマーケティングコンサルタントに転身したが、年収が420万円から180万円に激減。
妻(35歳・コンビニパート)、長男(8歳・小学2年生)、次男(5歳・保育園年長)の4人家族。
【物件・ローンの情報】
2019年に購入した築8年のマンション(3LDK・70㎡)。
住宅ローン残債は約3,200万円、月々の返済は約11万円。現在の物件価値は約2,700万円。
ご相談の内容
健太さんは2022年秋に勤務先のIT企業のリストラに遭い、「今度こそ自分の力で成功したい」という思いでフリーランスとして独立しました。当初は前職のつながりで順調でしたが、徐々に案件が減少し、2024年には主要クライアントとの契約も終了。月収は15万円程度まで落ち込みました。
妻の由美さんは「一時的なものだから大丈夫」と支えてくれていましたが、2回目のローン返済遅延が発生した時、「会社を辞めるべきじゃなかった」と言われ、健太さんは返す言葉がありませんでした。長男の大翔が「パパ、お仕事がんばって」と声をかけてくれる度に、胸が締め付けられる思いでした。
夜中にベランダに出て下を見下ろしながら「どうしてこんなことになったんだろう」と考え込む日が続きました。YouTubeで任意売却の情報を調べる一方で、「クレジットカードのキャッシングで乗り切れるかも」という甘い考えも頭をよぎりました。プライドが邪魔をして現状を受け入れることができず、相談をためらっていましたが、家族の将来を考え、ようやく相談所に連絡する決意をしました。
相談所からのご提案・解決までの流れ
初回相談では、健太さんの不安や自責の念を丁寧に受け止めながら、任意売却の仕組みと競売との違いを分かりやすく説明しました。「フリーランスでも今後住宅ローンを組める可能性がある」ことや、「任意売却は自己破産ではない」ことをお伝えし、誤解を解消しました。
債権者との交渉では、健太さんの現在の収入状況とフリーランスとしての将来性を正確に伝え、売却活動期間を十分に確保できました。お子様の学校生活への影響を最小限にするため、内覧は平日の日中に限定し、近隣への配慮も徹底しました。
売却活動では複数の不動産業者と連携し、市場価格に近い条件での買主を見つけることができました。引き渡し後は同じ学区内の賃貸マンション(2LDK)への転居をサポートし、お子様の転校を避けることができました。残債約500万円については、健太さんの収入に応じた無理のない分割返済計画を債権者と合意しました。
相談者の声

正直、独立に失敗した自分が情けなくて、誰にも相談できずにいました。任意売却についても「人生終わり」みたいなイメージがあって、なかなか踏み切れませんでした。でも、相談所の方が「失敗は誰にでもある。大切なのは家族の未来です」と言ってくれて、肩の荷が下りました。
子どもたちが転校しなくて済んだのが一番嬉しかったです。新しいマンションは狭くなりましたが、家族4人で過ごす時間が前より増えた気がします。妻との関係も少しずつ良くなってきて、また家族で計画を立てられるようになりました。もっと早く相談していれば、無駄に悩む時間が短くて済んだと思います。
担当者のコメント

佐藤様は真面目で責任感の強い方で、ご自分を責めがちでしたが、フリーランスとして挑戦された勇気は素晴らしいものだと思います。任意売却の過程では、お子様の学校生活を最優先に考え、可能な限り生活環境の変化を抑えることを心がけました。
フリーランスの方は収入が不安定になりがちですが、適切なタイミングで相談いただければ、必ず解決策が見つかります。一人で抱え込まず、早めに専門家にご相談することで、ご家族にとってより良い選択肢を見つけることができます。
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