子どもの教育費が重くのしかかる中、3年間放置していた実家の固定資産税負担に限界を感じて相談

  • 空き家

相談者様のプロフィール

山田健一さん(仮)、47歳、千葉県船橋市在住。
システムエンジニアとして18年勤務、年収520万円。 妻・由美子さん(45歳・パート勤務)、長男・翔太くん(19歳・大学2年生)、長女・美咲さん(16歳・高校2年生)の4人家族。
3年前に父親が他界、2年前から母親が介護施設に入居し、茨城県つくば市の実家(築40年・木造2階建て)が空き家状態となっている。

ご相談の内容

健一さんは毎年15万円の固定資産税を支払い続けていましたが、長男の大学費用年間130万円、母親の介護費用月12万円、来年控えた長女の大学受験費用など、家計への負担が日増しに重くなっていました。今年4月、長男の授業料振込時に通帳残高を確認した際、改めて家計の厳しさを実感し、実家の維持費用について深刻に考え始めました。

5月のゴールデンウィークに実家を訪れた際、腰の高さまで伸びた雑草と隣地にはみ出した樹木の枝を見て、隣人への申し訳なさでいっぱいになりました。帰りの車中で妻に「もう限界かもしれない」と話したのが相談のきっかけでした。毎月の家計簿をつけるたびに実家の維持費(月約1.2万円相当)が頭に浮かび、月末の夜は「父親に申し訳ない」という罪悪感と「子どもたちの教育費」への不安で眠れない日が続いていました。インターネットで売却について調べてはいましたが、税金や手数料の詳細がわからず、一人で悩んでいる状況でした。

相談所からのご提案・解決までの流れ

まず健一さんの家計状況と実家の詳細を詳しくお聞きし、売却に対する不安要素を一つずつ整理しました。築40年でも立地が良く、近隣の売却事例から適正価格を算出し、売却後の手取り額をシミュレーションしました。相続手続きの確認を行い、必要書類の準備をサポートしました。

売却活動では、古家付き土地として子育て世代をターゲットに据え、つくば市の教育環境や交通利便性をアピールしました。内覧時には健一さんの父親が大切にしていた庭の手入れ状況や、家族の思い出も含めて購入希望者に伝えました。3か月後、建て替えを前提とした若いご夫婦からの購入申し込みがあり、想定を上回る価格での売却が成立しました。売却代金から諸費用を差し引いた約950万円の手取りを得ることができ、健一さんは教育費への不安が大幅に軽減されました。

相談者の声

正直、父が大切にしていた家を売ることへの罪悪感がずっとありました。でも、相談員の方が「お父様も家族の幸せを一番に考えられていたはず」と言ってくださり、気持ちが楽になりました。売却前は築40年では値段がつかないと思い込んでいましたが、土地の価値をきちんと評価していただき、想定以上の価格で売却できました。手続きも全て丁寧にサポートしていただき、安心して進められました。おかげで美咲の大学受験への準備もでき、翔太の就職活動にも余裕を持って対応できます。妻も「健一さんが決断してくれてよかった」と喜んでくれています。

担当者のコメント

健一さんは真面目で責任感の強い方で、父親への想いと現実的な家計問題の板挟みで大変苦しまれていました。このようなケースでは、まず相談者の気持ちに寄り添い、売却が前向きな選択であることを理解していただくことが重要です。築年数の古い物件でも立地条件次第で十分な価値があることを具体的な数字で示し、売却のタイミングとしても適切であることをお伝えしました。実家の売却は単なる不動産取引ではなく、家族の将来への投資という視点で捉えることで、健一さんも前向きに決断できました。同じような状況でお悩みの方は、一人で抱え込まず、早めに専門家にご相談されることをお勧めします。

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