住宅ローンに修繕積立金の大幅値上げが重なり、子供の学費と重なって家計が破綻寸前。体力的にも限界を感じ始めた

  • 任意売却

相談者様のプロフィール

小川信一さん(仮)、47歳、埼玉県さいたま市大宮区在住。
運送会社の配送ドライバー、年収420万円、勤務年数8年。妻・由美子さん(45歳・パート職員)、長男・健太さん(20歳・専門学校生)、次男・翔太さん(17歳・高校3年生)の4人家族。
3年前に千葉県市川市の築35年中古マンション(3LDK・70㎡)を2,480万円で購入し、35年ローンで2,180万円を借り入れ。

ご相談の内容

信一さんは当初、月々のローン返済6万8千円と管理費・修繕積立金を合わせて8万5千円の住居費で家計を組んでいました。しかし購入から1年後、マンションの大規模修繕工事により修繕積立金が月額8,000円から2万2千円に大幅値上げ。さらに管理費も値上がりし、住居費が月10万8千円に膨らみました。

そこに長男の専門学校学費(年額140万円)と次男の大学受験費用が重なり、家計が圧迫されました。妻のパート収入だけでは補えず、信一さんは休日に引越し作業などの単発アルバイトを始めましたが、平日は朝4時半から夜8時まで配送業務をこなす体に限界を感じていました。

ある月曜の朝、疲労で起き上がれず遅刻しそうになった時、「このままでは体が持たない」と痛感。家計簿を見直すと住居費だけで手取り収入の4割を占めており、食費や光熱費を切り詰めても赤字が続いていました。次男から「友達はみんな大学に行く」と言われた時は、学費を工面できるか不安で胸が苦しくなりました。深夜にスマートフォンで住宅ローン関連の情報を検索する日々が続き、家族への申し訳なさから一人で抱え込んでいました。

相談所からのご提案・解決までの流れ

まず信一さんの心身の負担を軽減することを最優先に、現在の家計状況を詳細に分析しました。住居費が収入に占める割合が高すぎることを確認し、金融機関との返済条件変更交渉も検討しましたが、修繕積立金の値上げは今後も続く可能性が高く、根本的な解決にはならないと判断しました。

マンションの査定を行ったところ、購入時より約300万円下落しており、売却してもローン残債を完済できない状況でした。そこで任意売却による解決策を提案。金融機関との交渉を代行し、残債務を無理のない範囲で分割返済する条件で合意を得ました。

並行して、信一さんのお勤め先近くで家賃6万円台の2LDK賃貸物件を紹介。住居費を月7万円程度に抑えることで、長男の学費と次男の大学進学費用を無理なく工面できる家計に改善しました。売却完了まで約5ヶ月間、家族の生活設計についても継続的にサポートし、お子様の進路についても具体的なアドバイスを提供しました。

相談者の声

最初は家を失うことへの罪悪感で相談をためらっていましたが、専門家の方から「家族の健康と将来が最優先」と言っていただき、気持ちが楽になりました。任意売却についても、競売のように強制的に追い出されるのではなく、計画的に進められることが分かり安心できました。

今は職場に近い賃貸マンションで家族4人、以前より狭いですが和やかに暮らしています。住居費が下がったことで休日のアルバイトをやめることができ、体調も回復しました。長男は安心して専門学校に通い、次男も希望する大学への進学が現実的になりました。妻からも「お父さんの笑顔が戻った」と言われ、家族で過ごす時間が増えたことが何より嬉しいです。プライドより家族の幸せを選んで良かったと心から思います。

担当者のコメント

信一さんは非常に責任感の強い方で、家族を守ろうとする気持ちから一人で問題を抱え込んでおられました。しかし住宅ローン問題は個人の努力だけでは解決が困難な場合も多く、早期の専門的な対応が重要です。修繕積立金の大幅値上げは近年のマンション購入者が直面する深刻な問題の一つです。

今回は任意売却により住居費を大幅に削減し、お子様の教育費も無理なく工面できる家計に改善できました。信一さんが健康を取り戻され、家族の絆が深まったことが何より良かったと思います。住宅ローンで悩まれている方は、体調を崩す前に早めにご相談いただくことをお勧めします。

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