給与カット後、家計が月4万円の赤字に。住宅ローンの支払いが困難となり任意売却を決断
相談者様のプロフィール
相談者の情報 伊東和之さん(仮)、45歳、千葉県船橋市在住。
製造業の技術営業、年収420万円(給与カット後)、勤務年数18年。妻の美香さん(42歳)はパート勤務で年収80万円。長女(17歳・高校2年生)、次男(13歳・中学1年生)の4人家族。
物件・ローンの情報
2013年に購入した築12年の戸建て住宅(4LDK)。
購入価格3,200万円、住宅ローン残債2,180万円。
月々の返済額は9万2千円(ボーナス払い併用)。
ご相談の内容
和之さんの転機は2024年4月に訪れました。勤務先の業績悪化により給与が月3万円カットされ、さらに妻のパート時間も削減され、世帯収入が月4万円減少。手取り22万円となった収入では、住宅ローンの支払いが家計を圧迫するようになりました。
「最初は一時的なものだと思っていました。でも月を追うごとに赤字が膨らんで、固定資産税も滞納してしまって」と和之さんは振り返ります。長女の大学受験準備費用や次男の部活動費も重なり、2024年10月頃から毎月3〜4万円の赤字が続きました。
決定的だったのは2025年1月、住宅ローンの延滞が2回目となり銀行から督促状が届いた時でした。深夜、妻と向き合って話し合った際、「このままでは競売になってしまう」という現実に直面しました。毎朝郵便受けを開けるのが怖くなり、夜中に何度も目を覚ましてスマホでローンの計算を繰り返す日々。通勤電車でも不動産サイトを見ながら「うちはいくらで売れるだろう」と考え込むようになっていました。
相談所からのご提案・解決までの流れ
まず、和之さんご夫婦の家計状況と物件の査定を詳しく分析しました。近隣の売却事例から適正価格を算出し、ローン残債との差額や諸費用を含めた収支計画を提示。任意売却後の残債についても、現在の収入状況に応じた現実的な返済プランを検討しました。
債権者である銀行との交渉では、競売よりも任意売却の方が回収額が高くなることを説明し、売却活動への同意を取得。お子様の学校生活への影響を最小限にするため、新学期が始まる前の3月末までの売却完了を目標に設定しました。
売却活動では、ファミリー層に人気の学区であることや、駅からのアクセスの良さをアピールポイントとして展開。結果として、2ヶ月で購入希望者が見つかり、想定価格での売却が実現しました。引っ越し先についても、お子様の通学に配慮した近隣エリアの賃貸物件を複数ご紹介し、家賃7万円の3LDKマンションに転居されました。
相談者の声
相談前は本当に不安を感じていました。一番心配だったのは近所の目でしたが、プライバシーに配慮して進めてもらえたので、子どもたちにも余計な心配をかけずに済みました。
新しい住まいは以前より狭くなりましたが、家族4人が笑顔で過ごせています。住宅費が大幅に減ったおかげで、長女の大学受験にもしっかりとサポートできそうです。次男のサッカー部の活動も続けられて、子どもたちには「お父さんは家族のために頑張った」と思ってもらえたかなと感じています。
何より、毎晩眠れるようになったことが一番の変化です。家計に余裕ができたので、将来はまた持ち家を手に入れたいという新しい目標もできました。
担当者のコメント

和之さんは責任感の強い方で、ご家族のことを第一に考えられていました。給与カットという外的要因による住宅ローン問題でしたが、早めにご相談いただけたことで、競売を回避し、お子様の学校生活にも大きく影響することなく解決できました。
任意売却に対する誤解や不安をお持ちの方が多いのですが、正しい情報と適切な手続きにより、新たなスタートを切ることができます。特にお子様がいるご家庭では、教育環境の変化を最小限に抑えることが重要です。一人で悩まず、早めの相談が解決への第一歩となります。
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