コロナ禍で年収200万円減。金利上昇も重なり月々の返済が限界に。家族4人の生活を守るための決断
相談者様のプロフィール
藤堂健太さん(仮)、43歳、千葉県松戸市在住。
IT系中小企業の営業部長で、現在の年収は350万円(コロナ前は580万円)。妻・美香さん(41歳・パート月8万円)、長男・拓海くん(15歳・高校1年生)、長女・結愛ちゃん(12歳・中学1年生)の4人家族。
同社に15年勤務。
物件・ローンの情報
2019年4月に購入した新築分譲マンション(3LDK、75㎡)。
購入価格4,200万円、住宅ローン残債約3,680万円。変動金利が0.6%から1.2%に上昇し、月々返済額が10.8万円から12.1万円に増額。
現在の査定価格約3,100万円でアンダーローン状態(差額580万円)。
ご相談の内容
健太さん一家は、子どもたちにより良い住環境をと考え、2019年に新築マンションを購入しました。当時は世帯年収720万円で、将来への希望に満ちていました。しかし、コロナ禍で状況が一変。会社の業績悪化により健太さんの年収が230万円も減少し、妻のパート勤務時間も短縮されました。
追い打ちをかけたのが変動金利の上昇です。月々の返済額が1.3万円も増え、家計は完全に破綻状態に陥りました。クレジットカードのリボ払いで生活費を補填する日々が続き、毎月27日のローン引き落とし日が近づくと胃が痛くなり、夜中に何度も目が覚める状態でした。
決定的だったのは、長男の拓海くんが「大学進学したいけど、お金のことで心配かけたくない」と進学を諦めようとした時でした。妻の美香さんも夜中にリビングで家計簿とにらめっこしながら涙を流す姿を目撃し、「このままでは家族全員が沈んでしまう」と強い危機感を抱きました。
インターネットで任意売却について調べましたが、「一生家を買えなくなる」「近所にバレてしまう」といった不安や誤解もあり、なかなか相談に踏み切れませんでした。それでも家族の将来を考え、ついに相談所への連絡を決意しました。
相談所からのご提案・解決までの流れ
初回相談では、健太さんご夫婦の不安を一つひとつ丁寧に伺い、任意売却の仕組みについて詳しくご説明しました。特に「任意売却後も数年経てば住宅ローンは組める可能性がある」「近隣への影響を最小限に抑える方法がある」ことをお伝えし、誤解を解消していただきました。
債権者との交渉では、お子様の学校生活への影響を最小限に抑えるため、売却完了まで6か月の猶予期間を確保しました。また、アンダーローン580万円についても、健太さんの収入状況を考慮し、月3万円の無理のない分割返済計画を提案しました。
売却活動では、内覧時間を平日昼間に限定し、お子様が学校にいる時間帯を選びました。購入希望者には事前に事情を説明し、ご家族のプライバシーを最大限配慮しました。結果として、市場相場に近い3,050万円での売却が成立しました。
引っ越し先についても、長男の高校、長女の中学校への通学に支障がない松戸市内の賃貸マンション(2LDK、家賃8.5万円)をご紹介し、お子様の環境変化を最小限に抑えることができました。
相談者の声

最初は家族に申し訳ない気持ちでいっぱいでした。特に子どもたちには何の責任もないのに、環境を変えることになってしまって。でも相談所の方が「お父さんが家族のことを一番に考えて決断されたからこそ、今があるんです」と言ってくださり、少し気持ちが楽になりました。
任意売却について調べている時は「人生終わった」と思っていましたが、実際はそんなことありませんでした。子どもたちも同じ学校に通えますし、家計の負担が軽くなって、久しぶりに家族で外食することもできました。長男も「お父さん、良い判断だったと思う」と言ってくれて、本当に救われました。
もっと早く相談していれば、家族にこれほど心配をかけることもなかったと思います。一人で悩んでいる方がいたら、ぜひ早めに相談することをお勧めします。
担当者のコメント

健太さんは、ご家族思いの素晴らしいお父さんでした。コロナ禍という予期せぬ事態で収入が激減し、さらに金利上昇が重なるという、個人の努力ではどうしようもない状況でした。それでも最後まで家族のことを第一に考え、お子様の学校生活を守ることを最優先にされていました。
任意売却に対する不安や誤解をお持ちの方は多いですが、正しい情報と適切なサポートがあれば、必ず新しいスタートを切ることができます。特に今回のように、お子様の教育環境を維持しながら解決できたケースは、同じような状況でお悩みの方にとって希望になると思います。住宅ローンでお困りの際は、状況が悪化する前にぜひ一度ご相談ください。
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