夫のギャンブル借金が発覚し離婚を決意。共有名義の自宅売却で子供たちとの新生活を実現

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夫のギャンブル借金が発覚し離婚を決意。共有名義の自宅売却で子供たちとの新生活を実現した事例

相談者様のプロフィール

佐藤美佳さん(仮)、42歳、千葉県船橋市在住。 医療事務のパート職員で、年収は280万円。勤務年数8年。 夫(45歳・建設会社営業)、長男(17歳・高校2年生)、長女(13歳・中学1年生)の4人家族。

【物件・ローンの情報】
7年前に購入した4LDKの戸建て(購入価格3,800万円)。
住宅ローン残債は約2,600万円。夫と美佳さんの共有名義(持分7:3)。

ご相談の内容

美佳さんは長年、夫の「会社の付き合い」だと信じてパチンコを容認してきました。しかし2ヶ月前、消費者金融からの督促状で200万円の借金が発覚。さらに車のローンも滞納していることが判明しました。「まさかそこまでとは思わなかった」と美佳さんは振り返ります。

決定的だったのは、長男の大学進学資金として積み立てていた学資保険を夫が無断で解約していたことでした。保険会社からの通知で知ったときは、膝の力が抜けて座り込んでしまったそうです。長男は私立大学への進学を希望しており、受験を控えた大切な時期でした。

「子供たちの将来まで奪われた」と感じた美佳さんは離婚を決意しましたが、共有名義の自宅をどう処分すればよいのか全く分からずにいました。毎晩2時頃に目が覚め、スマホで「共有名義 売却」「離婚 住宅ローン」などを検索する日々が続きました。調べれば調べるほど複雑で、一人では到底解決できないと痛感していました。

長女からは「お母さんがお父さんを責めすぎ」と言われ、長男も最近成績が下がり気味で、家庭の不和が子供たちにも影響していることが心配でした。パート収入だけでは子供2人を育てることは不可能で、「もしかして離婚なんてできないのでは」という絶望感もありました。

相談所からのご提案・解決までの流れ

美佳さんからご相談をいただいた際、まず共有名義不動産の売却手続きや、住宅ローンが残っている状態での売却方法について詳しくご説明しました。「住宅ローンが残っていても売却は可能」「離婚前の売却でも適切な手続きを踏めば問題ない」ことをお伝えし、美佳さんの誤解を解消しました。

夫の協力が得られない可能性を考慮し、調停や裁判による解決方法も含めて複数の選択肢をご提示しました。不動産査定では3,200万円程度の価値があることが判明し、売却後に約600万円の手残りが見込めることが分かりました。

夫との交渉では、子供たちの養育費確保を最優先事項として進めました。最終的に夫も離婚と自宅売却に同意し、売却益の配分についても円満に合意できました。売却活動中は、子供たちの学校生活に配慮し、内覧時間の調整や近隣への配慮も徹底しました。

同時並行で、同じ学区内での賃貸物件探しもサポートし、3LDKのアパートを確保。子供たちが転校せずに済み、友人関係も維持できました。

相談者の声

最初は共有名義の家を売却するなんて無理だと思っていました。住宅ローンが残っている状態での売却も不可能だと勘違いしていて、八方塞がりの状況でした。相談所の方が「解決方法はいくらでもある」と力強く言ってくださったときは、本当に安心しました。

夫との交渉も、感情的にならずに客観的な立場で進めてくださったおかげで、思っていたよりもスムーズに解決できました。売却益から手元に残ったお金で、長男の大学進学費用も確保できそうです。

同じ学区内に住み続けられたことで、子供たちへの負担も最小限に抑えることができました。今は3人での新しい生活に希望を感じています。一人で悩んでいた数ヶ月間が嘘のようです。

担当者のコメント

美佳さんは、お子様思いの本当に優しい方でした。ご相談当初は「離婚なんてできないかもしれない」と諦めかけておられましたが、適切な手続きを踏めば必ず解決できることをお伝えし、一つ一つ丁寧に進めさせていただきました。

共有名義不動産の売却では、相手方の協力が不可欠ですが、感情的な対立を避けながら冷静に交渉を進めることが重要です。今回のケースでは、お子様の将来を最優先に考えることで、最終的にご夫婦双方が納得できる解決に至りました。

離婚時の不動産問題は複雑ですが、専門家のサポートがあれば必ず道は開けます。一人で悩まず、早めのご相談をお勧めします。

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